火葬の着火音は聞かせるべき

葬式関連
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火葬炉に入ると、シャッターが閉じて「ボッ・ゴー」という音が聞こえる着火まで待てる斎場のほうが少ないが着火音は聞かせるべきだ。

葬式には悲しい瞬間が2度あります。

「心臓が止まった瞬間」
心電図モニターがベットサイドにあれば尚更だろう。

「火葬炉に火が入った瞬間」
ボッ・ゴーと火が入ったのが分かった瞬間

この点は僕自身でも感じてきたもので間違いない。できれば火葬の着火音を家族に聞かせるべきと主張する理由があります。

最初のきっかけは2011年3月11日に発生した東日本大震災で突然家族を奪われた人達で今も海岸線を眺めてる人がいるはずです。

震災から数年後、東北に行く機会があり震災の爪痕が残る海岸に行くと海を眺めている人がいました。

「どうかされましたか?」
「私の家族はあの震災で海に流されたんですよ」
「あ、そうでしたか‥‥」
「でも何処か島に辿り着いて生きてるかなってね」
「・・・・」
「そんな事は無いって分ってるんですよ」
「・・・・」
「頭は理解しても心が納得してくれないから‥‥」
「ですよね何となく分ります」

家族だって理解してるんです。でも心が納得してくれない――、この人の本音だろうなと思った。

家族や大切な人の死を受け入れるには「死体を見る」この残酷な時間が必要で、火葬する瞬間に立ち会う事で人は前を向けるようです。

火葬炉に入る時、過呼吸になるのでは――、と思うほど号泣する方もいるし普通に立っていられないほど動揺する人もいます

それでも家族に両側から支えるよう伝え着火音が聞こえるまで待ちます。当然その瞬間は絶叫にも近い泣き声をあげて可哀相です。

でもこの瞬間を経験した人は早ければ10分、遅くても30分後には平常に戻る方が大半です。

辛いけれど「死」を受け入れさせる瞬間、時間は絶対に必要だと感じますから前橋斎場なら着火音が聞こえるまで待機します

ところが県内多くの斎場は火葬炉に入れ扉を閉じると、その場を離れさせようとします。

自分たちの仕事の都合を優先させてるのでしょうが着火までほんの1~2分ですから待ってあげるくらいの心遣いは欲しいものです。

我々も含め毎日している仕事ですから慣れが生じるのは当然ですが決められた事を決められた通りするだけでは家族が納得する葬式はできないでしょう。

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