正確に言うと棺に「入れて欲しい物」「入れられる物」「入れられない物」と区分けすべきだろう。
「入れて欲しい物」
故人が看てた位牌、遺影など
仏壇の中を見ると何処の誰か分からない位牌、真っ黒で誰か分からない位牌が入ってる家は結構多いだろう予測はできる。
昔は「分け位牌」と呼び兄弟姉妹、親戚縁者にも故人の位牌を配る習慣のあった地域も多いからです。
何代も続いた家系なら何十本もの位牌が入ってる仏壇も珍しくない。そこで父方の位牌は父の棺、母方の位牌は母の棺に入れ持たせましょう。
白木位牌、黒塗り位牌、黒檀風位牌、繰り出し位牌は全て燃えるので心配ない。寺に持っていきお炊き上げで費用を払って燃やす必要はない。
遺影も額から外せば数枚なら問題なく過去帳は重ならないよう広げれば問題ないだろう。
「入れられる物」
食べ物、薄手の衣服、帽子、生花、手紙、数枚の写真などは問題ないだろうが生花以外は駄目というのが斎場(火葬場)の基本と思って良いだろう。
入れたい物は斎場毎に若干の違いがあるので利用する葬儀屋に確認すると良いだろう。
タバコは何処でも問題ないが、酒は180㏄の紙パックなら大丈夫などアドバイスしてくれるでしょう。
「入れられない物」
基本的には全て駄目なのだろうが、燃えない物、有害なガスの出る物、溶けても冷めると固まる物などは普通に考えれば駄目なのは理解できるだろう。
「メガネ」「缶ビール」「時計」「靴」「バックルベルト」「カーボン製杖」「金属類」「プスチック類」「布団類」「厚手の服」など。
問題無さそうで駄目なのが「書籍」本は紙の間に空気の隙間があり必ず燃え残るので駄目、キリスト教の人が入れたがる聖書も駄目です。
上記のメガネは拾骨した骨壺の最上部に広げて置いてあげられます。
葬儀屋が駄目と言ってるのに内緒で入れようとする家族もいますが駄目な物は燃え残るので分りますから最終的には叱られるか始末書対象となる。
また仏式では棺に六文銭(三途の川の渡し賃)を入れる習慣がありますが、正確には硬貨を燃やすと貨幣損傷等取締法の法律に触れています。
実際に何か言われる事はありませんが、入れるならアルミの1円玉なら溶解温度660℃ですから跡形もなくなっているはずです。
硬貨は法律違反ですが、紙幣は燃やしても法律には触れませんから千円札を入れるのもありですね。
最後に入れる入れないではありませんが心臓に「ペースメーカー」が埋め込んであったら斎場には事前報告する決まりがあります。
理由は火葬中に爆発するからで事前報告さえすれば問題ありません。
棺に入れられる物、入れられない物
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