ぼったくり葬儀屋動画を見て想う

葬式関連
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事務所に到着するとパソコンの電源を入れ、ピアノ曲中心の軽音楽を聴きながら、脈拍、血圧の測定から毎日のルーティーンですが、今朝は時たま12年前にNHKで全国放送されて当支援センターの動画をクリックすると、右側に出現するお勧め動画サイトの中に「セレモニーハウスに騙されるな」の文字を見つけた。

固有名詞を出した批判動画は珍しいと思って見ると、製作者の祖父の葬式で依頼したようで50万円くらいの予算が110万円の請求で「ぼったくり」だと言っておられた。同様の内容動画はいくつもある。

最近群馬県内全域で「タクセル」の名称で葬儀施設を乱立してるが、親会社は「さがみ典礼」、かつて話題になった葬式紹介ブーローカートップ企業となった「小さなお葬式」を買収したのも同社ですから、とにかく潤沢な資金のある会社なのは間違いありません。

動画を見終えると右サイドのお勧め動画欄には葬儀屋制作の動画がズラーッと並んでましたが、半額程度で――、とか、一般葬でなく家族葬がお勧めのような内容が多く、核心には触れませんので素人さんなら賛同しそうな内容ではありますが、葬儀屋制作の動画で料金・内容を明示する動画はありません。

ありませんより「できません」が正解だろうな、理由は大手葬儀社ほどではないけど、プランに含まれてるにも関わらず「棺」をアップグレード選択させたり、祭壇の供物や生花を選択させるシステムは大手葬儀社と、なんら変わらないからで「五十歩百歩」のことわざそのものです。

コロナ感染以降の葬式は確実に小規模化してる事から一般葬が激減しており、大手葬儀社が別法人を設立して「低料金の葬儀屋」を経営する傾向が強くなってるが、30万円公示の葬式が80万円+宗教者謝礼50万円の総額130万円だったなど珍しい話ではありません。

一般的な家族からすれば50万円→110万円などあり得ない! と思うでしょうが、葬儀屋は100万円提示の葬式を300万円にしてきた人達だから60万円の増額など気に成らないレベル、んと、、例えるならば毎日ランチで¥1,500使ってる人からすれば、コンビニおにぎり¥100が¥200でも気に成らないのと一緒です。

でも¥100おにぎりが当然の人にとって倍額の¥200円は考えちゃうレベル、葬儀社は営利法人ですから多く売上る人が称えられる企業であり、追加させればさせるほど自身の収入も増える「死」に携わる人は優しい人で無いのは菩提寺の布施額をみれば明らかでしょ!?

個人的には詐欺だと思うが、まかり通る世の中

「ぼったくりだ」「非常識だ」「あり得ない」と苦言を呈する事はできても、実際に営業停止になった葬儀屋はありませんし、詐欺罪で閉鎖した葬儀屋もありません。過去には解約手数料が高過ぎると高裁で敗訴した互助会もありますが、だからと言って何が変わったわけでもありません。

必須項目すら含まない内容でも堂々と「直葬プラン」「家族葬プラン」と公示できる図太い神経を持つのが葬儀屋、17年間業界内で生きてきましたが、最終的には消費者の泣き寝入りでしかないのです。

結論・自己防衛しない人は諦めろ

①「事前相談」で葬儀屋探し
逝去前に死後の話題は、、、なんて言ってるから馬鹿を見るだけの事、綺麗ごとでなく人は必ず「死ぬ」のですから「我が家に最適な葬儀屋探しは絶対条件」この部分に異論がある人は騙されたり、馬鹿をみても自己責任、業者のせいにしても負け犬の遠吠えなのでグダグタ言わず諦めてください。

②「結果論の動画」注意喚起になるのは辿り着いた人だけ
葬儀屋が高過ぎる・寺の布施が高過ぎるは周囲や世間の評価で聞いてるはず、それでも動かないのは全て自己責任でしかありません。登山するなら相応の準備をしろと言われてるのに軽装で登って怪我したり、風邪をひいたりするのと一緒だと思えば理解できるでしょう。

依頼者も良い人とは限らない

本音で言えば依頼者の中には「受けなければ良かった」と思う人がいるのも事実、でも儲かるから我慢して施行してる葬儀屋は多いんじゃないかな、でも当支援センターは儲かりませんから対象外の人は全て断ってますし、家族の人間性でなく「菩提寺」「寺墓」の家族も断ってます。

簡単に言うと高額な寺の布施を仕方ないと払えるなら、当支援センターの対象者ではないからです。

事前相談は費用・内容の相談もあるけど、相性というか互いの人間性を確認する場としての意味合いが強く、我々は『この家族の為に頑張ろう』と思える事、相談者は『これで死後処置についての心配は一切しなくて良い』と我々を信頼に足る人物だと思える支援センターでなければ意味がありません。

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