得た知識は速攻で使うと忘れない

我想う支援日誌
この記事は約2分で読めます。

葬儀社は葬式代行業ですから葬式施行関連の知識とスキルがあれば基本的には業務遂行できますが、葬儀支援の主目的は『葬式後の家族の生活を守ること』ですから発想が真逆です。

葬儀社は『葬式とは・・・』と葬式慣習のイロハを家族に伝えたり、教えたり、代行しますが、葬儀支援では『無理をさせない・・・』大前提の上で品質、内容が『最後まで温かく送れる葬式』の企画、施行、更に葬式後の各種手続きの具体的な話しは最も時間を割く部分です。

施行は『いかに費用を抑えられるか』『どうすれば最後まで温かい心を持ち続けて貰えるか』を各家族毎に考えますから様々な知識とスキルは不可欠なのですが全ての分野での知識は持ち合わせてません。

そこで僕が実行してるのは『得た知識は速攻で何度も使うと忘れない』です。

例えば、ゆうちょ銀行のATM引き出しは年齢問わず50万円限度設定ですが、群馬県で利用者の多い群馬銀行の場合、65才以上は1日20万円上限と数日前に知り、その後の事前相談や昨日の火葬時間にも家族に話すことで知識の擦り込みができ忘れなくなります(こうして書くのも同様です)

注意するのは固定概念や既成概念は刷り込まない

上記のような銀行毎の決まり事、通常は死亡時刻から24時間以内の火葬はできない等、法律等で決められた事なら何度も繰り返し言葉にする事で擦り込めますが、これが葬式の常識のような正しいとは言い切れない偏った固定や既成概念は刷り込まない注意が必要です。

固定・既成概念例

「拾骨時の箸渡し」「火葬時、合掌にてお見送りください」「献杯」
これらは全て仏教作法、無信仰者、他の信仰者には仏教信仰の押付けです

各担当者は宗教儀式と意識してませんが違う信仰のある方なら嫌な気分になるはずです。

前橋斎場で僕が拾骨を担当した経験のある家族が隣接市斎場での拾骨時に箸を渡されると「自分は手で拾骨します」と言ったら「そんなのは見た事も聞いた事もない」と箸を渡されたそうですが火葬場の仕事をするにはあまりに無知過ぎる言動です。

葬儀社スタッフ、司会者、斎場職員など悪気があるわけでなく極々当たり前感覚で行っているは分りますが、無信仰者の多い現在の日本では特定宗教色を公の立場が出すのは支障があり、僕自身が同行してる時は口添えする事も少なくありません。

使えば使うほど知識は増え、蓄えた知識を素にスキルも上がり続けます

16年前は完璧など素人からのスタートでしたが、得た知識は速攻で使い続け、その知識を「知恵」にすることで家族にとって信頼に足る頼りになる人物との評価にさえなります。

また加齢による物忘れや言語能力の衰え、適切な判断力や行動力の低下など俗にいう『老い』にも抜群の効果が期待でき何よりの特効薬と成り得ますので是非試して欲しいと思います。

コメント