作って届けてくれた葉唐辛子
先日の葬式で好きな食べ物の話しになり、僕は「玉子掛けご飯」「水掛けご飯に葉唐辛子の漬物かキューリのQちゃん」「醤油を掛けるくらいの白菜の漬物とご飯」が好きだけど今は何処にも売ってないと言った。
すると一昨日、その会員さんが真黒に煮付けた葉唐辛子を持って来てくれました。「辛子の部分も一緒に煮たら凄く辛いけど」と言われたそうで、食べると確かに辛すぎるほど辛いけど懐かしい味、何時間も煮詰めて作ってくれた気持ちが嬉しいじゃないですか「ありがとうございました」(^^♪
毎年、漬けたキムチを届けてくれる会員さん、ぼた餅を届けてくれる会員さん、手作りの工芸品を届けてくれる会員さん、自家製ジャムを届けてくれる会員さんなどもおられます。菓子類、精力剤、コーヒーなど頂く葬儀屋ならいくらでもあるでしょうけど手作りの品を頂く機会は余りないのでは、、
親戚ですか?
火葬前の会話、拾骨室での会話を聞いた新人の斎場担当者から「親戚ですか?」と聞かれるから馴れ馴れしい話し方なのでしょうけど、大半は事前相談と逝去後に顔を合わせた程度、火葬当日に初めて顔を合わせる人も多いけど、昔からの知り合いのような印象を受けるようです。
そもそも依頼家族と葉唐辛子の話などしないよね!? この辺りが良さでも悪さでもあるのですが、敬語が当然でマナーと考える人達からすれば最悪でしょうが、砕けた雰囲気が造り出せなければ「家族が素の自分で送る葬式になりません」それが希望でも伝えてもくれません。
また儲けたい葬儀屋は「金が無い」と言えない話の流れにするでしょうが、事前相談も含め終幕時の財布事情や家族事情を正直に伝えてくれなければ、家族の希望に沿うことはできず、最後まで温かい葬式は難しく、途中まで温かくても150万円、200万円の支払いとなれば心が冷めるでしょう。
やり過ぎて超群馬弁
元々は姉妹に挟まれて育ったせいか、素で話すと群馬県人としては優しい話し方らしく、身振り手振りも多い事から、当初千明はオネエだと思ってたよう、だからでしょうか事前相談してると「代表はどちらの出身ですか?」と聞かれることが多かったのは、その辺りの感覚なのでしょう。
それが分って以降は出来るだけ群馬弁での話し方を意識しながら相談する日々でしたが、どの程度まで群馬弁にすれば違和感の無い男性の話し方か分らず、気付けば超群馬弁で話してる事も多いようです。
雑談の中から必要なアドバイスが見つかる
葬儀支援センターとはいえ、初めて逢った人間に心を開くのは簡単ではありませんから『この人なら本音が言えそうだ』と思って貰えれば事前相談は成功、対象者が終幕を迎えた際は水を向ければ、その時点での事情や心境を話してくれますから家族の希望や要望に沿った支援になります。
自身の終幕時の事前相談は心配事を聞き、それらをひとつ、ひとつ潰して行けば安心感が得られますから、家族の相談とは若干ニュアンスは異なりますが、いずれにしても雑談が思ってる以上に大事、正直なところ、どうでも良い話題も多いけど雑談の中で本音を語る人のほうが多いです。
事前相談後は安心して過ごせる
当支援センターの事前相談は最低で1時間、2時間~3時間も普通なのは、親しみを感じられる程度にまでに距離感を詰めておく必要があるからで、時々話し好きだと思われる方もいるようですが、1日黙っているのは簡単な性格ですから、事務所では黙ってる事が殆どです。
でも話し難い印象を与えたくありませんから、最初から飛ばして10分~15分後には双方が笑いながら話してる図にしておかないと2時間では納まりません。その意味では中々の役者に成りきってる自分がいます。
ようは事前相談の相手が当方対象者なら、不安、疑問、希望を全て自分の言葉で伝えて貰い、できる事はできると言い、出来ない事は出来ないとハッキリ伝えつつ、対応策を伝える事で自宅に戻ってから死後の不安を持たず過ごせる事が第一の目的となるのが事前相談です。
対象外の人はストレートに断る
但し、この話しは全て当支援センター対象者だった場合で『対象外の方』を中心とした頑張る気力の出ない方はストレートに入会拒否します。でも、だからストレスを溜め過ぎず、365日、24時間でも支援活動を続けて来れた訳で、これが我慢、我慢だったら精神的に持ちません。
会員さんが、これ作ったから持ってきたよと気軽に来れたり、周囲の戯言に惑わされそうな会員には「駄目・違う」とハッキリ言い合える関係だから、この人の為に頑張ろうと思えるんです。
利害関係を始め様々な人間関係がありますが、葬儀支援で必用なのは建前でなく本音で語れる関係、でなければ家族は勿論、施行する当方も納得できる支援にはなりません。そもそも利益はありませんから、せめて充実感・遣り甲斐・そして自己満足は外せない要素です。
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