斎場毎の対応策を考える

我想う支援日誌
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斎場毎に利用規定は全て違う

他県事情は分かりませんので、群馬県のケースで書きますが各市毎に斎場(火葬場)があり、経営母体が異なることから利用規定が全て違い、利用する斎場によって異なる対応策を練りましょう。主な利用規定の違いは下記のような内容となります。

2. 無料火葬と有料火葬
・市部では沼田市民1万円、他は全て市民と管轄区住民無料
・市民が申請者なら何処の誰でも無料火葬してくれる斎場は
 渋川市・伊勢崎市・太田市のみ他市の市民外火葬は3万円~6.3万円

3. 火葬前の最後のお別れ場所と搬入受付時間と火葬時間
・お別れ場所1か所~6か所
・搬入時間は火葬予約1時間前~30分前まで色々
・火葬時間とは最終点火時間の事、遅くても15分前搬入必須
・火葬時間は太田市60分・前橋市70分・他は90分

4. 火葬中の待合室について
・1人でも有料待合室必須が高崎市(使用後の掃除とゴミ持帰り必須)
・待合室利用料は1,050円~5,500円
・高崎以外の斎場は最大10名まで無料待合所利用可
・多くの待合所は飲物自由、食べる事は禁止です

5. 火葬炉の違い
・熱いまま出てくるのは沼田市、渋川市、伊勢崎市
・他は一旦ステンレスの上に取り出して少し冷ました焼骨

6. 利用規定は全ての斎場で違います
いくつか代表的な項目を書きましたが、搬入受付時間、火葬時間、待合所(室)、市民外火葬料、火葬の流れ等、全ての項目が異なり、予約が取り難い年末年始の検討、渋川市、伊勢崎市、太田市の施設入所なら他県者の火葬は(施設長・医院長が家屋管理人として申請)無料も可能です。

最近は他県民が群馬県の施設に入所、或いは他県の人が都内の病院に入院するケースも多く、もしもの時はどうするか、いくら掛かるか等の試算もしておくべき、仮に群馬県 ⇔ 東京都で死体搬送した場合、時間帯にもよるでしょうが搬送料・棺・ドライアイス等で最低でも10万円は掛かるでしょう。

試算する際は搬送料+棺+ドライアイス+時間割増料+高速代などのように諸費用も含め、死亡届出代行、死亡診断、死後処置費用なども掛かるでしょうから試算しておきましょう。

市民申請なら誰でも無料で火葬

法務省で記載する死亡届出可能な人は、親族(血族6親等・姻族3親等)、同居者(届出住所が同一なら他人でも構わない)、家主,地主,家屋管理人(病院長、施設長含む),土地管理人(不動産屋等),後見人,保佐人,補助人,任意後見人,任意後見受任者となっており、実際に届出するのは葬儀屋が一般的です。

施設入所の際は看取りの事も確認したり、同じ条件なら伊勢崎市、太田市、渋川市の施設なら無料で火葬して貰えますが、市民外火葬料は前橋市なら63,000円、高崎市なら55,000円の火葬料が掛かるなど、看取り時のメリットなども考慮されると良いでしょう。

火葬中無料で待てる斎場、待てない斎場

例えば前橋斎場での火葬なら最大10名までは無料休憩所で待機可、斎場により顔を見て帰れば待合室無用の斎場もあれば、高崎斎場は家族が顔を見るだけで帰っても、待合室4,720円+使用室の清掃が発生しますから、焼骨しないなら斎場に入る前にお別れがお勧め、その可能性が高いのはクリスチャンの家族です。

火葬中の待合室は自分で持ち込め

待合室を借りると火葬中に食事をするイメージがありますが、食事時間で無ければ食べる必要はなく、飲物とお茶菓子を用意するだけも構いません。また食事の用意もしたい家族は夏場の弁当に慣れてる業者に、持ち帰れる弁当を頼んでも良いでしょう。

葬儀屋が食事や弁当依頼できるって事は、家族が持ち込めるって事ですから、スーパー等でペットボトル、茶菓子、紙皿等を購入して自分で準備すれば、スタッフ費用を含めた葬儀屋費用は不要になります。

ただ待合室の清掃は非常に細かい斎場もあり、腹が立つでしょうから葬儀屋に依頼したほうが無難、斎場はゴミも全て持ち帰りが基本条件、家族が拾骨してる間に掃除を済ませるのが普通です。

お別れ場1か所、同時刻に複数火葬の斎場

前橋、高崎は各部屋の中に2火葬炉があり、どちらも12炉ですから最後のお別れの場所が6カ所あるので、比較的ゆっくりお別れが出来たり、何らかの事情で数分遅れる人がいても火葬時間前であれば待機も可能ですが、お別れの場所が1か所で同時刻に数件の火葬予約を受ける斎場の場合そうはいきません。

葬儀屋の施設で葬式した家族なら、式次第の中でお別れの時間は取れますが、僕のような無信仰者や信仰上何もしない火葬だけの葬式なら、最後のお別れに多数の人達が駆けつけるケースもあるでしょう。しかし斎場担当者の立場になれば、次の火葬が搬入されますから急かしたくなるのも理解できます。

これらの条件が合わさる地域の人達は、事前にゆっくり別の場所で、お別れ時間を設けると良いでしょう。自宅、葬儀屋、自分達の施設、或いは何処かの駐車場に霊柩車を停車してのお別れでも、急かされてバタバタした最後になるより良いでしょう。

自分達が済んでる地域の諸条件を知り、前以て対策を立てておけば、完全でなくとも後悔の念が減るのは間違いありませんから、その対応策案を利用したいと思う葬儀屋に伝え相談しては如何でしょうか?

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