能力が無いから続けられた経営者人生

我想う支援日誌
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気が付けば経営者としての人生が30年を超えた。

若い頃は自分には能力があるはずだと根拠の無い張りぼてを着てた感もありますが、独りになって自身を客観視すれば『能力はねぇな』と分るもんです。

能力の無い自分がすべき対応を教えてくれたのは小さなスーパーの店長をしている20代の時のパートさん達でした。

当時は人手が集まらず面接に来てくれた応募者に募集してる職種や時間を伝えると「子供のお迎え時間が・・・」と言われる事が多かったが折り合わず不採用とする。

すでに働いてくれてるパートさん達を見ると時間があるから仕事ができるわけでは無いと分ったが、我々は時間でしか判断してないと分った。

そこで面接の方法を変更して「全力で仕事をするとしたら、私はあなたに何をすれば良いですか?」と伝えてみた。

すると「午後3時に保育園のお迎えとお婆ちゃんに預ける1時間外出させて頂ければ午後5時まで働けます」って感じの希望が多かった。

午後3時になると途中の仕事を僕に伝え交代するなどしてカバーする事でよく働いてくれました。僕の仕事は空いたダンボールの片づけなど仕事の支障になる部分への対処です。

ある時、退社時刻の5時を過ぎてもキューリをパックしていたので「〇〇さん時間だからあがってください」と伝えると。

「あ、もうタイムカードは押してあるから大丈夫ですよ」と笑顔で言われキョトンとしていると「今日は少しゆっくりしても大丈夫です」と笑顔で言われた。

同じような経験を何度もしたある日「いつも店長にカバーして貰ってるからさ時間がある時は少し頑張らないとね」と言われ気が付いた。

人は自分を気遣ってくれる相手には、それに応えようとしてくれるものらしい

これはお客様も同じで鮭の切り身パックを眺めているお婆ちゃんに「どうされたのですか?」と聞くと「うちは3人家族だから2切だと足らないし2つ買うと余るからどうしようか考えてたのよ。

「はっ」として2パック手に持って「ちょっと待って」と奥に行き3切れパックをお婆ちゃんに渡し1切れパックはケースに並べました。その後は1切れパックも並べる事にしました。

我々はあなたに何をすれば喜んで貰えますか?

これを言葉にしたのが『我が店はお客様の為にある』という経営理念です。

以降はサラリーマン時代、美容業経営者時代、そして、あんしんサポートに於いても基本理念は全く変わっていません。

葬儀支援の具体策は全て『利用者の本音を形にしたものばかり』です。

「うちのラーメンは旨いだろう」「うちの料理は旨いだろ」「うちは」「うちの」と表現する経営者は沢山おられますが残念ながら僕にその自信はありません。

自信が無いから「どうしたいの?」「どうすればいいの?」これの繰り返しだけで30年間経営者を続けていますが、だから続けて来れたんだと思う。

変な言い方ですが『能力が無い事が能力になる』って事かもしれない。

能力のある人の真似は出来ないけど、この発想は誰でもできる。結果として儲からなくても潰れたり、倒産せず続けられる一番簡単な商法な気がする。

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