施行・病気が丁度いい刺激

我想う支援日誌
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悠々自適な生活は無理、、

悠々自適とは『俗事に煩わされず自分の思いのままに暮らすこと』
バタバタとした日々を過ごしてるなら羨ましいでしょうが、言い換えれば「何もする事が無い日々を生きる」とも言えるわけで、僕にとって悠々自適は決して羨ましい事ではない。

最も我々の年代でサラリーマンは難しく、外仕事や肉体労働は限界があるから自営業や会社経営でなければパートかアルバイトなら若い店長や上司に神経を使いながらの日々も楽ではないでしょう。

葬式の欠点でもあり利点

葬式最大の欠点は「いつ入るか分らない点」24時間対応だから爆睡中でも、厳冬の夜中でも、台風直撃でも関係なく入ってくることですが、自分の意思と関係ないから後ろからせっつかれる事で否応なく動くしかなく「嫌」だと言ってられないのが結果的に良い。

また葬式はどんなに忙しくても短期間(時間)で終わるのでメリハリがあり、毎回違う家族だし依頼が無い時はすぐに戻れる範囲限定で何処に行っても、何をしてても構わない自由があります。

年間250施行してた時は毎日葬式で疲れ切ってましたが、インボイス発表から年間100施行まで減らす作戦を立て7年間でほぼ達成したので時々バタバタしたり、元旦から出動もしますけど平均すれば3日に1施行の割合だからお迎え、安置も含め忙しくないけど、暇過ぎない施行数で丁度いい感じです。

あとは経営が維持できるかで、施行数が減ると原価と電気水道光熱費等の諸経費も減るから、1月のような電気代の暴騰が無ければギリギリ何とかなりそうです。

病気は自己管理に役立つ

4年半まえに胃癌摘出、10年以上前から糖尿病、脂肪肝があるから2か月に1度は血液と尿検査をして投薬、半年に1回は胃カメラで癌検診と毎月のように病院に行くから、血圧、体重は毎日計測する習慣ができたので病院には行かない人より管理できる事になる。

突然の仕事だから敏捷さは落ちない

年寄りの特徴として「歩き方が遅い」のと、小母さんの会話は早いけど小父さんは「会話テンポが遅い」しかし仕事柄か歩くのも速いし、話のテンポも速いからか実年齢より10才は若く見えてるらししく実年齢を言うと驚くし、その途端に「身体を心配」してくれる(爆)

最も「とにかく健康に注意して支援を続けてださいね・・・私が死ぬまで」と自分の葬式までは頑張れという身勝手な意見、それでも他人が身体の心配をしてくれるだから有難い。

死後手続きアドバイスは法律絡み

葬儀支援の特徴として「死後手続きアドバイス」があり、葬式の打合せは5分で終わりますが、死後手続きになると僕より家族のほうが真剣で2時間は普通に掛かります。

「預貯金(銀行)」「保険金(保険会社)」「葬祭費(役所)」「年金(役所・社会保険事務所)」「不動産相続(法務局)」中には「相続放棄(家庭裁判所)」と家族毎に異なる手続き先や法定相続人に合せた手続き方法を具体的に伝える必要があるのでボケていられません。

事前相談では、これに遺言書のアドバイス、独居老人なら包括支援センターや必要な支援先を伝える等も加わり、葬式の火葬中は大半がアバイスをする時間帯となります。

適度なバタバタと自由気ままな双方が得られる葬儀支援

葬式施行は追われるからするしかない時間帯、空いた時間は自由気ままに使える時間帯、この双方ともあるのが葬儀支援という特殊な事業、僕にとっては暇過ぎず、忙し過ぎず、丁度いい仕事でありながら儲からないけど食える――、それで充分です。

父親逝去の一報から始まり、千明から「オーナー葬儀屋しませんか?」の一言から本気で嫌々始まった葬儀支援でしたが16年後の2023年5月、とても良い流れに乗った実感があります。

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