今は無用と思える葬式の常識

我想う支援日誌
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16年間葬儀支援をしてきましたが、当支援センターを初めて利用する家族と再利用する家族は全く別物、初めて利用する家族から強く感じるのは『常識と思い込まされた概念が高額な葬式の入り口になってる事』です。

再認識して欲しい事にひとつ『常識は時代の流れでいかようにも変化する』ことです。長年生きてれば常識が変わり続けてるのは実感として理解できるはずで、それは葬式でも同じ、食えない時代は一種のお祭りようで腹一杯食える場のひとつが隣保の葬式だったり、自宅の葬式が当然の時代から施設の葬式が当然となり、コロナ感染時は直送が当然と変化し続けていますが『今は要らねぇだろ』と思う慣習がいくつもあります。

一般葬(誰でも会葬できる葬式)

著名人なら分りませんが、家族以外の葬式に行きたくて行く人がどれだけいるでしょうか?
2024年現在死語となってるひとつ『向こう三軒両隣』、路地の反対側3軒と両隣り2軒の5件は、特別親しく付き合う関係と言われたのは昭和前半まで、今では家族が亡くなった事を近所に知られたくないと言う人も多く、それだけ近所付き合いの無い時代です。

最近はタレントでも近親者で済ませましたが普通の時代ですから、家族葬が増えてるのは当然、他人でも親交の深かった人は家族枠で考えれば良く、例え親戚でも普段からの付き合いが無ければ、お互いに負担なだけで葬式に呼ぶ必要は無いとの判断をする家族も増えてます。

無信仰者の宗教儀式

そもそも無信仰者の葬式で宗教儀式が無いのは当然で常識にも掛かわらず「葬式=宗教儀式」を恰もあたかそれが葬式の常識のような概念を創ってきたのが葬儀屋と日本の仏教界、無信仰者の葬式は火葬だけが当然、あるとすればお別れの時間であって、信仰心も無い人が宗教儀式で高額になるなど理解も納得もできません。

火葬中の食事

糖尿病患者700万人、予備軍も含めると1400万人と言われる日本での飲食提供がもてなしでしょうか? 僕も糖尿ですから、糖尿病の人達からすると迷惑な事でしかなく、食事制限や管理をしてる人のほうが多い時代なら食事をしない葬式の流れを設定すべき、例えば葬式は食事無用の午後2時、3時から親戚や親交の深かった人達も含めた葬式を行い、火葬は翌日、食事無用の時間帯で家族のみで行えば解決です。

また『お清め』と称して酒を出しますが誰でも必ず迎える「死」や葬式は不浄な事ですか? 更に群馬県の場合、斎場までは移動は大多数が車ですから、飲酒運転させる機会を提供するようなもの、高齢者の事故が多発してる今でもあり飲酒運転が禁止されてる今、酒を出すべきでなくそれが時代の常識です。

生花スタンド

これは16年前から不思議のひとつ、生花スタンドは何の意味があるのでしょう? 
仮に生花スタンド2万円とした場合、葬式の時だけ飾り、葬式後は花屋が持ち帰る生花より、現金のほうが間違いなく家族は助かると断言できるほど明らかなのに生花を出すのは、自分の名前をひけらかしたいのですか? なら『御花代芳名板』を作って掲示すれば良いのでは?

頂いた御花代の中から、家族の好みで棺に入れる生花や供物を依頼すれば良く、それらが不要な家族は葬式代として有難く使わせて貰い、御花代を渡した方の名前も掲示できます。

香典・香典返礼品

そもそも香典を充てにした葬式の発想が間違い、全ての家族は生活水準が違うのですから、世間や周囲はどうでも良くて『我が家の葬式』をすれば良く、もっと言えば残る家族の生活に支障の出ない範囲で無理の無い葬式をすれば良い――、ってこんなの当り前でしょ? 

故人と親交のあった人達に報告して「葬式は家族で行います」と伝えれば良く、それでも逢いたいとか、線香を供えたいと言われた方は、葬式でなく安置中に来て頂けば良いでしょう。また1万円の香典を包んで欲しくも無い5千円の品を貰うなら、最初から5千円包んで無返礼で良くないですか? 基本は香典辞退です。

現行の葬式は無駄、疑問、違和感のてんこ盛り

今回の内容は「最終章・高額な葬式なんていらんよ」でもっと詳しく書いてありますので、この辺りで止めますが、逝去前~逝去後までの流れを順を追って書き出すと、理解できない事だらけ、かと思えば残る家族が絶対に必要となる故人別に全て違う『各種死後手続き』は葬儀屋も宗教者も騒がず関知しません。

当支援センターの場合、葬式の打合せは5分~10分もあれば充分に対し、死後手続きに入ると最低でも1時間、通常なら2時間以上掛かる家族が大半ですから、今の葬式は間違いなく要不要が逆転してます。

理由は葬儀屋と住職が儲かる部分は霊感商法・脅し・常識論で家族が了承するまで攻めるけど、自分達の利益に成らないことは話題にもしないからです。

当支援センターは追加無用の最低限費用を考慮した設定となっており、少しでも費用を抑えたい家族は夜中の2時に搬送しても、次に逢うのは火葬直前の斎場となるケースも多い事から、死後手続きのアドバイスは今しか無いと判断すれ午前4時も普通、、当方の利益は皆無ですが残された家族に死後手続きの知識が無ければ、その場で可能な限り伝えないと手続きが煩雑になったり余分な費用が掛かる事もあります。

さらに当方も葬式が続けば後日時間を取るのは容易でなく、事前相談でさえ事前予約してる状態、葬式経験が無くこれから葬式を考える必要のある方は、経験者から大変だった事を中心に聞くと良いでしょう。

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