支援事業と経営の狭間で考える事

我想う支援日誌
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GW明けには全仕入れ先の葬具価格判明

GWも残り2日間、予想通り新年度の葬具類の新価格が大枠で判明、変更が必要な仕入れ先と変更先の目途もほぼ決まり、前期と今期(10か月間)の平均諸費用と新原価で試算、新年度となる7月以降の各プラン料金を決める段階まできました。

値上が続く使用品の品質を下げることなく、利用者の年金収入が減り続ける中での価格設定は超薄利や赤字設定なだけに下手すれば経営の存続にも関わり「支援」と「経営」板挟みで苦慮してます。

各支援プラン料金の考え方

設立当初「国保葬祭費5万円で骨壺に納まれば一銭も無くても死ねる」が葬儀支援センター設立趣旨、当時は別会社を経営しており最初から利益など考えず「本物の支援事業設立が目的」設立3年後に達成した5万円火葬支援パックの目標は「人件費を除く原価と経費が5万円の支援パック」で、5万円は利益を求めたところで不可能が明白でした。

利益は無くても良いの発想が功を奏したのか、新聞、テレビ等メディアのお蔭もあって年間わずか3施行から始まった支援は7年間倍々ゲームで250件を超える成長、当時は一般葬も受けており利益が出れば値下げ――、を毎年続け現在の限界料金に至った時点で安値安定させてきました。

料金設定基準は『ギリギリ経営が成り立つ料金』ですから、日本で一番安くて当然、更に使用品は全て違和感の無い高品質、本当に追加不要、そして家族が最後まで温かく送れる葬式ですから、超低料金でも内容は豪華、且つアドバイスのスキルは最高峰の支援を目指してきました。

支援内容は未来予測と老人や利用家族の本音

あんしんサポートの支援内容は全てオリジナル、葬儀社の真似事はひとつもありません。16年間ずっと独立独歩で対象家族だけを見てきました。

「僕はあなたに何をすれば良いんですか?」

これが基本的な思考ですから家族が本音を言える空気さえ作り出せれば、入会や利用家族の本音をひとつひとつ形にするだけで決して難しい事はしてません。2030年代の想定など多少の未来予測能力は必要ですけど考えれば誰でも分るレベルです。

「料金設定」も同様、葬儀業界の相場など気にした事も比較した事もなく、根底にあるのは「人は生まれたら必ず終幕を迎えるのが自然の摂理、ゆえに死体処理は国家が福祉として行って当然、生前は税金を納め貢献した人達に対し国は死後費用の心配をさせるなどあってはならん」との思考からの支援活動ですから誰もが支払える低料金での設定は絶対条件なんです。

経営(支援)実態

ハッキリ言って儲かりません。
24時間体制、365日無休、酒も飲めず、旅行も行けず、正月もGWもなく低報酬ですからビジネスとしては捉えられませんが、大きな代償を払うだけの見返りはちゃんとあるんです。

問題は食えれば良いと割り切れるかどうかで「支援してやってる」と思う人に支援活動は無理、趣味のような感覚と思えれば利用者に恩を着せる必要も無く、かといってへりくだる必要もありません。

余裕も無いのに無理しようとしたり、無責任な親戚の言葉に惑わされそうな家族には「馬鹿か!、家族の生活に支障が出るのが分り切ってる葬式なんて受けない。やるなら葬儀社へ行け」とか無責任な親戚に対し「なら聞くけど、この家族が困ったら生活の面倒看るんだな!?」何度か言いましたが「はい」と答えた親戚はひとりもおらず「なら黙ってたほうが良い」と黙らせた事も何度かあります。

葬儀支援の最大目的は「残る家族の生活が守れる施行」ですから、高品質で低価格な葬式をするだけでなく、家族の生活を壊す結果となり得る時は「盾」になって家族を守る姿勢も必要です。

家族は親戚と喧嘩できませんが、僕は喧嘩しても次に逢う事はありませんから家族の目線で問題あれば指摘も意見もしてきましたから「大嫌い」と思ってる人達も沢山おられるでしょうけど、親戚の人達は無責任な発言をする前に家族の立場だったらと考えてみることを強く勧めます。

利用者に「馬鹿か!」などあり得ない暴言と言われても当然ですが、人には第六感があるからでしょうか僕には言いませんが、千明に「私達の事を本気で考えてくれてるのが分るから腹は立ちません」と感謝しても不思議と怒る人はいません。

また加齢もあるだろうけど、これほど多くの会員さんが我々の身体や健康の心配してくれる葬儀社は無いでしょうから『葬式施行者では日本で一番感謝されたり、心配して貰ってる』だろうと思う。

収入は低いけど、その見返りとして利用者へのストレスもなく、頭を下げる事もなく、強制される事もなく、その点ではお気楽で、葬式が無ければ自由気まま、且つ「遣り甲斐」「生き甲斐」も日本一得られるのが葬儀支援、50代の人達で将来を考えるなら「葬儀支援」も選択肢に入れると良いですよ。

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