偉人の著書は役に立たない

我想う支援日誌
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学生時代は小説も含め本とは無縁の生活、マンガ本すら読みませんでしたが、20代前半のある日、何気なく本屋に入り手にしたのが『人を動かす・ディールカーネギー著』、次は『成功の哲学・ナポレオンヒル著』で、人を動かすは何度も読み返した記憶があります。

その後は、松下幸助さん、中内功さん、伊藤雅俊さん、本田宗一郎さんなど流通事業では一流の経営者の本を好んで読んだ20代でしたが、結論を言うと『偉人の本は凡人の参考にはならない』事を読む度に叩き込まれるようなものでした。

分り易く言うと「偉人は誰かの真似をしてません」自身の境遇や生い立ちなどから発した自分流の生き方をされた方ばかりで、偉人の本を読んで真似して成功した偉人は僕の知る限りいません。

「人を動かす」だけ何度も読めたのは書いた本人が自分の事でなく、カーネギーホールで有名なアンドリューカーネギーの事を書いた本だったからだと思う。ちなみに同じカーネギーを名乗ってますが親戚でも、友人でもなくアンドリューカーネギーは著者にとって憧れの存在なのです。

とにかく偉人の本は偉人だからできたとしか思えない内容ばかりで、真似ができるレベルではないと悟らされるばかりでしたが、周囲にいるリアルな経営者で失敗した人、繁盛しない店の経営者には共通点があることに気付かされます。

代表的な共通点は『上手くいかないのは自分で無く全て周囲の責任と考えてる』ことです。

「社員、スタッフが悪い」「銀行が金を貸さないから悪い」から始まり最終的には「お客が馬鹿だ」とまで言う経営者さえいて、あんたどれだけ自信過剰で何様なの!?と突っ込みたくなります。

20代である個人店を任され経営してみると自分の理論と能力が合致してない、いわゆる頭でっかちに気付き、その後は営業しながら経営者と膝を交えて夜中まで討論したり、勉強会をしながら売上増の実績を出し続ける事で、コンサルティング経営指導セールスとしての地位を確立すると初めての役職が取締役という経営陣の仲間入りでした。

ただ自宅に帰るのは早くて午前0時、午前2時は普通、遅いと午前4時でも、朝は午前8時30分の出勤ですから体調を崩しても不思議でなく34才だったかな、夜中に突然の腹痛で1か月の検査入院生活を強いられた事が起業のきっかけです。

痛みが取れたあとの入院は暇で考える時間はいくらでもあり偉人は全て自分なりの道があった。とすれば成功の道は1本でなく経営者の数だけあるのでは?、俺の道は!?、と考えてみました。

すると「特別な能力はなく」「スバ抜けた才能もなく」例えるなら全てが中の上!? その程度なら自分で考えるより『対象者に聞いたほうが確実』という結論に達した事と、20代で自分の中に湧き出た『我が店はお客様の為にあり』の考え方を本気で実践しようと思いつきました。

すると過去の場面が蘇り、当時勤務してた社長から「武井さん、そんなに相手の事ばかり真剣になってると裏切られた時にガックリ来るよ」と言われた事がありましたが、当時は損得など考えもしませんでしたので数年の時を経た今になって、だから成果が出たのかと気付かされました。

その後、美容業の経営者となり実践した事で当時は地域一番店と言われる美容室になり市内2軒のホテルから婚礼美粧の仕事を依頼されるまでになれました。

葬儀支援でも全く同じ発想で対象者に『俺は何をすればあなたの役に立てるの?』と問い、跳ね返ってくる本音をひとつ、ひとつ形にしてきたのが「あんしんサポート葬儀支援センターの支援内容」なのですから極論を言えば儲かる、儲からないは別として失敗することはないのです。

そう考えると偉人達の著書は直接役に立ってませんが『無闇に突進しても駄目だよ、あんた普通の人でしょ』と言われてると気付かせてくれたり、自分でも歩ける道を探せと教えてくれた訳ですから、無駄では無かったと言えます。あなたにとって最善の道とは、どんな道ですか?

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