繁盛店を目指した事がない

我想う支援日誌
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尊敬する祖父母から教えられた商道を歩く

多くの人は繁盛店を目指して開店したり起業するようですが、繁盛店マニュアルがあるなら誰でも繁盛店になれるはず、20代後半の時、美容室対象の講演会で経営コンサルタントの言葉に納得できず疑問を持ち、休日に会費を払ってまで聴講する経営者への主催者側の責任として代表質問しました。

「先生の話しは多分素晴らしい内容なのだと思いますが、凡人の僕には理解できず、僕同様の経営者も多数おられますので、繁盛店になれる具体案をご提示頂けると有難いのですが、、」との質問をしたところ、会場全体から拍手でしたが結局は答えられませんでした。

この行動は結果として聴講してた美容室経営者からの信用を得て美容師仲間にも広がり、あの人の言う事なら信じられると、美容室の経営指導をするきっかけとなりました。

今回の著書にも書きましたが、商才に長けた祖母から教えは、商人に大事なのは「金」でなく「信用」と「思い遣りの心」その具体例のひとつが、家業の魚屋には大きな籠が2つ置かれ「乾燥芋」と「落花生」が山盛りに積まれ「好きなだけ食べておくれ」と買い物客に振舞ってたそうです。

祖母は繁盛店を狙っておらず、自分に余裕があるのは来店してくれる人達のお蔭、だから出来る範囲でお裾分けという発想のようです。また一本魚は家族の人数分に切り分けサイズ的に足らない時は一切れ余分に入れてあげる事もあったそうで、その結果、毎晩濡れたお札のアイロン掛けするほど繁盛したそうです。

自身35年の経営者人生で繁盛店を目指した事はなく、祖父母の教えをヒントに、対象者の人達が今、或いは10年後に何を望むか、何が必要となるかと自分の能力でも可能な事を続けてきました。

凡人の自分だから、、かもしれない

大多数の人は自分の知能指数を知らされないはずですけど、小学校低学年から知能指数が高い、学年1番でも当然と担任からも親からも言われてましたが、その実態は特別勉強が出来るわけでもなく、特別運動能力に長けた訳でもなく、極々普通の子供で中学生の頃は1年間の遅刻が100回を超える愚図でした。

自分が凡人なのは嫌というほど承知してましたから、凡人の俺が悩むより対象者に聞いたほうが早いと聞きても、その実現には自分の持てる全時間と、全能力を使わないと達成できない程度の能力しかないのは、16年間、365日、24時間体制で動いて葬儀支援が実現してる今をみれば明らかです。

頭を下げるのが嫌いで腰の低さが無く、愛想もなく、中学生で家業のスーパーを手伝わされると、煮豆や惣菜売り場に立たせられ、お客さんに「おにいちゃん煮豆100gちょうだい」と言われると、普通なら「はい」「ありがとうございます」くらいは当然、ところが「ちょうだい」と言われると「んっ」と言い、計って渡す時にも「んっ」なのですから、父親からも「お前は商人に向いてねぇな」と言われたほどです。

祖父母が喜んでくれると嬉しい

小学生の時、正月のお供えにカビが生えて固くなると、油で揚げてアラレにして食べるため水に漬けてあるのを見て、カビを削ぎ取りフライパンで焼いて醤油を掛けたら旨かったので祖父母に作ったら喜んでくれた事から、忙しい祖父母の手伝いをしたり、食事用にと玉子焼きを作ったりすると喜んでくれるが嬉しかった。

商人が持つべき腰の低さは無いけど、他人が喜んでくれると嬉しくなる性格を活かした経営者人生の終着点が、余裕の無い家族の葬儀支援、だから尚更のこと儲けを考えたこともなく、どうすれば一銭も無くても死ねるかだけを追求し、どうすれば助かる人達がいるのかと考え実践し続ける16年でした。

追加は可能な限り出さないプラン、例えば夜間、深夜、早朝でも追加はなく、旧前橋と隣接地域内なら100km走行しても追加はなく「指定地域内の搬送と48時間以内で完了すれば全プラン追加一切不要」と断言、当パンフレットをしっかり読めば、支払い額は家族が計算しても我々が計算しても同額になります。

利用する家族の目線は「豪華・安い・追加なしがベスト、それは儲からないが確定する商法なれど、尊敬する祖父母の教えに沿え、自分も納得でき、利用した家族が喜んでくれるメリットがあります。

でも基本は自己満足であり聖人ではありませんから。受けない対象者を明確にして事前に絞り、5月は5件断ってますけど何とか食えてるから充分、自分を押し殺して商売や仕事をするのが当然と考えてる人もいますが、否定するより活かした道を歩いたほうば精神的に楽ですよ。

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