夏場自宅で看取りの注意点

我想う支援日誌
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21日午前7時20分、スマホの着信音オリビア・ニュートン=ジョンの「ジョリーン」が流れ「搬送です」の声で起こされる。

「隣接市の会員さん宅で死亡診断書を病院に取りに行って9時30頃には戻って来るそうですが、朝の為あんしん館から50分と時間が掛かります」

「了解、シャワー浴びて行くわ」
「お願いします」

自宅に行き搬送準備を済ませ、死亡届出書に必要事項を記入して貰う際に確認すると死亡時刻が午前0時05分となっている事に気付いた。

自宅での看取りは死亡診断する医師の都合が優先される為、今回のように逝去後8時間とか12時間後の死亡診断なんて事もあります。

そこで自宅看取りでの注意点と夏場や温かい部屋での注意点を書いておきます。

自宅看取りの注意点『死亡診断書』年間通して

① 故人名の文字に間違い無いですか?
② 故人の生年月日に間違い無いですか?
③ 右側最下段に担当医の署名ありますか?

死亡診断医はゴム印や印刷の氏名表記は認められておらず『署名』する事になっています(捺印不要)令和3年1月6日付

※ 公布から当面は今までの記名押印(ゴム印と認印)でも可能でしたが令和3年7月現在では署名のみ有効と考えるべきでしょう。

※ 担当医氏名が「ゴム印」「印刷」の場合、押印があったとしても行政受付から『署名』を求められますので要注意です。

※ 6月26日の搬送時、渋川のある病院では記名押印で署名されておらず「当院では記名押印で処理してきた」と言われましたが前橋市役所が受付けてくれないのは分っていましたから、署名に変更して貰い届出した経緯があります。

※ 殆どの病院では理解されてるようですが、一部ではまだ浸透してない現実もあるので死亡診断書を受け取る際は確認しましょう。

逝去から医師の死亡診断まで時間がある時

① 腹部と下腹部にアイスノン等の保冷剤やビニール袋に入れた氷、凍らせたペットボトル等を肌に
直接当て何度も取り替えて冷やし続けること

② 待機時間が長い時は頭部下にも保冷剤等を置いて頭部も冷やすこと

③ 掛け布団は使わず、タオルケット程度にすること

④ 部屋は最強冷房にして冷やし続けること

夜間、深夜、早朝の死亡

依頼する葬儀社への連絡は24時間いつでも問題ありません。

「夜中だから悪いよね」等の気遣いは無用、連絡すれば準備が整い次第お迎えに来るし、死亡診断書が朝にならないと受け取れない場合、葬儀社から故人を冷却する方法を伝えられるでしょう。

心臓停止で血流が止まれば腐敗は進みます。午前0時の逝去で午前9時30分のお迎えでは一歩間違えれば腐敗が進み死臭が強くなっても不思議ではありません。

一度死臭(腐敗臭)が発生したら取り除く事はできませんから9月一杯までは特に注意しましょう。

自宅での看取りを考えているなら、事前に逝去時の対処方法を利用する葬儀社に確認しておきます。

病院の看護師さん、施設の介護士さんは病人や入所者に対してはプロですが、死者に対ししては素人さんと変わりません。

死後の対処方法を聞くなら葬儀社(出来れば経験豊かな担当者)しかないと覚えておきましょう

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