必須科目「3」

我想う支援日誌
この記事は約3分で読めます。
線香具一式

線香具は仏教限定だけど、日本人の多くは信仰でなく習慣になっており、神式でありながら当たり前のように線香を供える人は珍しくなく、僕も線香を供えたり、線香・焼香・神社の二礼二拍手一礼は信仰心が無くても違和感も疑問もなく行える動作です。

依って搬送後は供物の揃った賑やかな祭壇の前で納棺すると、家族の到着を待ち「末後の水」で故人の唇を拭い、線香を供えてから最終打ち合わせがクリスチャンを除いた基本の流れとなっています。

必須項目かと聞かれたら「うーむ」が本音だけど当支援センターでは必須項目としています。

霊柩搬送(安置所~火葬場)

直葬でも、家族葬でも安置施設~火葬場までの搬送は必須なれど、18年前から超違和感がある項目のひとつ、今は殆ど見ませんが神輿みこしのような異様に派手な宮型霊柩車はどんな意味があるんだ? と思い調べましたが別段意味はなく、無料なら構いませんが高額設定でした。

その意味からすると祭壇の派手な供物類と類似しており、派手=供養の心が強いと思うのか、成金趣味のような感覚が通用した時代だったのでしょうけど、気付けばいつの間にか宮型霊柩車は姿を消し続いて登場したのが、無駄に長いリムジン霊柩車でした。

これも他の霊柩車より高額に設定されてるようだけど「リムジンで運んで欲しい」と言った家族がいるのでしょうか? まぁ、いませんから料金引き上げ手段のひとつに過ぎず、棺搬送は絶対条件だからプランに含まれてなければ問題だけど棺を運ぶために目立つ必要はない。

何でも故人の供養と結びつけるのは理解できず商魂逞ししょうこんたくまいと言うか滑稽こっけいにさえ思え、そんなものに金を掛けるなら残された家族を優先すべき、会員さんには出来るだけ余分な費用を掛けさせないアドバイスのほうが故人の尊厳を守る意味でも何倍もの供養になるだろう。

この感覚の違いが商売としての葬儀屋と葬儀支援センターの決定的な違い、商売としての葬儀屋経験は皆無なので18年目の今も葬儀屋商法は全くもって理解できません。

骨壺(箱付)

拾骨は日本独自の習慣、基本は焼骨を骨壺に納めて持ち帰る訳ですが、東日本は6寸~7寸の骨壺、西日本は2寸~4寸の骨壺を使用するので、東日本のほうが拾う量は多いですが、それでも全焼骨の7~8割ほどで他の焼骨は火葬場の遺灰置き場に入れ専門業者が回収します。

全日人件費

人件費は他の項目と異なり、もし別途加算の場合は結構な金額が上乗せされるので要注意という意味で必須項目とした訳ですが、例えば「会場設営費」「式典奉仕料」のような項目は人件費ですから、別途人件費計上されたら二度取りのようなものだからです。

また出棺時にスタッフが整列して霊柩車に一礼する葬儀社も多いようですが、それが項目となって別途加算されるようなら「要らない」と言えば値引きされるはずですから、要らない項目を外すことで費用が抑えられる可能性があるならちゃんと確認しておくべきです。

昼夜問わず、お迎え搬送から始まり骨壺に納まるまで直葬でも2日~3日の全行程人件費、当支援センターは項目単価としては直葬系¥30,000 家族葬¥50,000の設定ですが、棺でも書いたように実質半額ですから全日程人件費2人分で¥15,000~¥25,000です。

但し、この人件費は法人役員限定、一般社員なら労働基準法違反となり労働基準監督署の指導対象設定、典型的なブラック企業なんだけど、こうしなければ家族目線の支援にはなりません。

コメント