「なぜ」の詳細説明の前に・・・

我想う支援日誌
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前回ブログに記載した下記項目について「なぜ」の詳細を書いてみますが、その前に大前提として礎となる考え方を理解して頂く必要があります。

『国保から支給される葬祭費5万円で火葬できれば例え一銭も無くても安心して死ねる』

あんしんサポートの歴史はこの礎を目指してのスタートであり、設立から3年後の東日本大震災が発生する10日前、2011年3月1日の完成から葬儀支援の本格始動しました。

商売の基本は「原価」+「経費」+「利益」=「売価」に対し、国保からの葬祭費に近づける事だけを目指したのですからスタート時点から商売として成立していません。

動画内でも言ってる「人の死、葬式は人生最後の福祉だと思っている」この言葉が理解して頂けるでしょう。

されど必要な経費を捻出しなければ存続できません。そこで20年後に迎える団塊世代の終幕期となる2030年代を見据え、ひとつひとつ事業化する事で5万円火葬支援パックの完成と事業の存続を図ったのです。

それが『低料金安置施設』『少人数式場』『墓閉じ増加』『散骨増加』『低料金宗教者』『空き家と遺品整理』『低料金の盆年忌法要』『近未来思考の永代供養墓システム』等を全て低料金で実現できれば総合利益で低料金葬式+遺骨供養の実現と存続も可能になるのでは――、と考えた。

当然、机上の空論でしたが全ての構想を具現化し具体化すれば、赤字の葬式パックが存在しても食える程度の事業に成る試算でした。

幸いにも新聞、テレビのメディアで取り上げて頂けた事と周囲の人にも恵まれた事で売上の倍々ゲームが6年間続き2~3人で年間200施行を超えるまで一気に進みました。

企業拡大するなら今しかないと構想を練ると根底を揺るがす大問題にぶち当たります。

事業拡大すると「各パックの料金を大幅に値上げしなければ不可能」なのです(福利厚生を含めた人件費の増額による必要不可欠な費用の増大)

半年ほど悩んだでしょうか――、元々経営者ですから今を逃がしたら拡大は難しくなる。されど料金を値上げすれば目指す葬儀支援からずれ少し安い葬儀屋でしかない。

そして結論『俺は葬儀屋がしたい訳じゃない。自分で納得できる葬儀支援が出来ないのなら続ける意味はない』でした。

多少高くなっても続ければ助かる人達はいくらでもいる――、周囲からは何度も聞かされましたが自分が納得しなければ、完全無休、24時間の仕事、言い方を変えれば『人生と命を賭けた仕事』を続けることなどできません。

仕事=金と考える人もいますし、それが普通だし当然だと思うから否定はしません。

ただ僕の人生を振り返るとちょっと違います。勿論、金は大事だし収入が多いに越したことがないのは一緒ですが『人が喜ぶ姿を見るのが好き(嬉しい)』人間のようです。

18才で免許を取り車を持つとデートの範囲が広がりますが、嫁さんの母親は身体が弱く運転もできませんから出掛ける事は殆どありませんでした。

デートで嫁さん(当時は彼女)を迎えに行くと暇してる母親に「暇なら後部座席が空いてるから一緒に行く!?」と聞くと「デートの邪魔しちゃうから――、」と遠慮しましたが「2人も3人も一緒じゃん、なぁ?」と嫁さんに言うと「う、うん」って感じでした。

今の季節なら紅葉を見に行く、個人的には紅葉見て感動した事はありませんけど、母親が喜ぶ姿を見るのは好きでした。

一度一緒に行けば、その後は「いく?」「うん!」の繰り返しで、当時を振り返ると「2人で出掛けた事って殆ど無かったよね」と今でも言われるほどです。

また営業職の頃は仕事が終わってから経営者やスタッフと勉強会、講習会と全て無料で夜中までが普通でしたが、当時勤務してた社長から「武井さん、そんなに相手の為に動いて裏切られたらどうするの?」と言われたことがありました。

その社長は裏切られたら自分が辛いよと言ってくれたのでしょうが、そんな発想すらありませんから一歩間違えば「単なるお馬鹿」にも成り得ますが打算の無さは相手に伝わる事が多いみたいです。

この点は今以て変わらないから生まれ持った性分なのかもしれませんが、こんな人間が経営する事業だと思って読んで頂ければ次回からの詳細も納得できるかもしれません。

ただ僕の場合「自分が相手に対し何かして――、」の前提があっての相手が喜ぶと嬉しいで、例えば宝くじが当たった人を見ても嬉しくないから『自己満足』は間違いない。

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