なぜ年金生活者に葬式代を貯めさせる!?

我想う支援日誌
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昨日は午前7時の搬送電話から始まり、やたらと来館者も多く、本日家族葬の準備、死亡届出、更に忘れてた事前入会相談もあったりで初めての食事が午後5時の「海苔唐弁当」でしたからダイエット効果のありそうな1日でした。

事前相談の中に出た話、都内に住んでた頃らしく国民年金暮らしのお婆ちゃんが、食べる物は勿論のこと医療さえも我慢しながら日々の生活を切り詰め自分の葬式代として300万円貯めようとしてる姿を今でも鮮明に覚えており、思い出す度に切なくなると言っておられましたが同感です。

ネットを見てると最近は毎月1,000円の掛け金で最大300万円の葬式代――、といった広告を目にするし、葬儀社も葬式代の保険を当たり前のように販売してますが、この感覚は商人側の発想であって利用する側から見れば不自然な発想だと思って当然です。

葬式代の保険より葬式代を下げろよ

人はこの世に生を受ければ必ず終幕を迎えるのは自然の摂理でどんなに金持ちでも避けられません。又終幕間近は入院、入所、介護で普段以上に費用が掛かるのも当然の事――、ゆえに終幕時に金が無いのは決して珍しい事でなく、ある意味当然です。

金が有ろうが、無かろうが終幕は来るのですから余裕の無い人達でも無理せず行える葬式選択肢は有って当然、これが「あんしんサポート葬儀支援センター開設のきっかけです」

高額な葬式を否定する気はありませんが誰にでも選択肢があって当然と考えれば、生活保護だけでなく誰でも使える死後対策は行政の義務であり「超低料金の火葬」は福祉の一環として在って当然です。

それがあれば、このお婆ちゃんは勿論、どれだけの人達が死後費用の不安を抱える事なく生きられるかと考えただけで少なくとも数百万人~数千万人を助けられる事になるはずです。

そもそも無信仰者に宗教儀式は無用

僕自身が完全なる無信仰者だから尚更でしょうが、入会相談に来る90%は無信仰者だと明言するのですから、あんしんサポートだけが特殊では無いでしょう。

無信仰者は「火葬だけの葬式が当り前」あるとすれば「お別れの時間」を設ける程度で宗教者は無関係ですから100万円など掛かるはずもなく10万円でも充分可能で、死後費用の心配をせず生きられる事がどれほど気が楽になるか、70代以降の年金生活者に聞けば分るでしょう。

高額な葬式を常識のように言う輩は「いじめ」

2,000施行担当してきた専門家として明言します「葬式に金を掛ける必要も意味もない」

1,000万円、いや1億円の葬式をしたところで生き還る訳ではないのです。金は死んでからでなく生きてる時に使って、自身や対象者が喜んだり喜んでくれるから価値があるんです。

見栄を張った葬式、無信仰でありながら宗教儀式が当然の如く言い、家族だけで火葬で送る葬式を馬鹿にしたり、苦言を呈するのは単なる「イジメ」でしかないと理解できない人達は、他人を見下す自分には他人を思いやれる心が欠如している欠陥人間であると自覚したほうが良い。

死ぬ為の生き地獄などあってはならん

死んで極楽に行くために――、と今生を生き地獄のような生活、どう考えても本末転倒、儲けたいだけの葬儀社や金の亡者のような宗教者の言う事など聞く必要はない。

こんな当たり前の感覚をわざわざ書かなければならないのが今の日本の葬式の実態なんです。だからこそ皆さんひとりひとりが他人事でなく声を上げる事が大事です。

16年前の2008年、葬儀業界は異常であると石を投げた波紋は確実に広がり、コロナ感染で10年は前倒しになった感はありますが、団塊世代の終幕期に入る前に『誰にでも選択肢のある葬式』の具体化を浸透させておく必要がある大切な時期に差し掛かってるのを忘れてはいけません。

若い世代は僕の話しは当然と受け止められるでしょうから、今は「死」は他人事であってもいつか両親の葬式をする立場となるのですから家族で葬式について本音で話して欲しいし、その流れを全国的なものにして、死後費用の心配をすることなく生きられる世の中に近づけて欲しいと思う。

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