難しいアドバイスの仕方

我想う支援日誌
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どんな宗教であれ厚い信仰心のある方は、大抵の場合あんしんサポート葬儀支援センターの対象ではありませんから構いませんが、当支援センターの主目的は葬式施行の補佐でなく『誰もが死後費用の心配をせず生きられる世の中』なので死後に多額の金を掛ける事に否定的です。

金が余ってる人、見栄を張りたい人は好きにすれば良いけど、大半の人達はどちらでもなく、生活が苦しいと感じてる人はいくらでもいる現実、それでも自分も含めた家族に否応なく終幕は訪れます。

世界的視野で言えば、キリスト教徒・イスラム教徒の次に多い『無信仰者』、当支援センターに来られる人の90%は無信仰者と言い、国内の7割近くが無信仰者だと言われ無信仰者=火葬だけの葬式で当然ですから宗教者謝礼は無く、その他費用も抑えやすいです。

その意味では当支援センター直葬プラン¥75,000(¥68,182+¥6,818税)が限界ラインでしょうが、国保からの葬祭費5万円の支給があれば+¥25,000で済み、焼骨を散骨しても+¥35,000で可能なので、葬式費用については心配せず生きられるレベルに到達しました。

しかし故人の遺産(資産+負債)に関する手続きの中には生前に対処しておいたほうがベターなもの、生前で無ければ面倒なものなどがあり、その辺りを伝えるのは簡単ではありません。

各行政から配布される死後手続きを一覧にした冊子を見れば分かりますが理解し難く、当然ですが全ては建前で記載されており費用を抑える方法は一切記載してありません。

最近は各市区町村役場で「お悔み相談窓口」を開設してますが、利用者からの声は役に立たないが圧倒的、その理由は何処に行けば教えてくれるという内容の窓口だからのようです。

話し好きな小父さん!?

僕自身が相談した会員さんの多くは『話し好きな小父さん』の印象だろうと思いますが、事務所では殆ど黙っている人間ですが、目的があるので演じている感が強く、話し方も本来は優しめで出逢った当初の千明は僕をオカマだと思ったほどです。

演じたり、群馬弁を意識してきた理由は短時間で親近感を得る為、特にお金が絡む話しはデリケートですから家族の心が打ち解ければ故人の預貯金、口座のある銀行、もっと言えば借金過多なども普通に話してくれますが、警戒心があれば話になりません。

稀にあるケースで『相続放棄』が必要な家族もおられ、相続放棄するならしてはいけない事がいくつかあり、それを事前に伝えておかないと相続放棄できない事もあり得るのです。

本音を言えば、無料アドバイスをする必要はなく、どんな結果になろうと我々は痛くも痒くも無いのでスルーすれば良いのですが『残る家族の生活を守る』の理念からすると、アドバイス出来るのにしないのは若干心が痛むし、後で後悔するくらいならとしているのです。

適度が分からない、、、

例えば話し方で言うと、普通にしゃべるとオカマっぽいらしので、群馬弁を強調して話すよう心掛けてた時期もありましたが、やり過ぎて「スンゲー群馬弁の人」と思われ、気づけばそれが身についてたりする。

またアドバイスに関しては、どの程度まで正確な知識があるは不明だから、いちから全て説明するしかないのが実態、例えば『死亡届を提出すれば銀行口座は凍結される』と思ってる人が大半です。

でも実際は凍結などされません。死亡届は行政に提出する書類、行政が民間企業の銀行に個人情報を流す事などありませんし、あってはならないからです。

結果として話が長くなるしかないのですが、人によっては話しの長い人と思っているでしょうし、稀にそのような発言をされると「おめーらが理解してねぇからだよ」とムカッとするのが本音、時々面倒臭ぇなぁと思いつつも後で説明しておけば良かったと後悔するより良いか――、って感じです。

事前にしておくべきへの対応

終幕までに最低でも数か月ある段階なら、すぐにしておくよう伝えられますが、余命数日の入会相談では間に合わない事も多い、しかし例え数日だとしても事前であれば対応できるかもしれませんから、ひとつの方法を試してみることにしまた。

『死後手続きについてアドバイスして欲しい事はありますか?』
一般的に必要な11項目+「他に聞きたい事はありますか?」と記載したA5サイズの用紙を事前相談時に渡して、すぐに欲しいアドバイスあれば、その場で聞くだろうし、終幕を迎えた際に聞きたい事があれば内容をまとめておけば聞けたり、自分で調べることもできます。


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