おまけの章「1」

家族の死後に後悔しない為の一冊
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『自分の事ながら葬儀支援に拘り続けた理由わけがようやく分った』

設立から15年間全く変わることなく葬儀屋でなく、あくまで葬儀支援に拘り続けてる自分が不思議で『何でこれほど葬儀支援に拘るんだろう!?』自分の事ながらずっと不思議でしたが明確な理由は分らず利用した会員さんから『人助けですよねぇ』と言われるたび『根底はそこじゃねぇなぁ』との思いがあり、何となくこそばゆさと気恥ずかしさもあって「結果はそうだけど俺の自己満足なんだろうね」と言い続けてきた理由わけが今回の60日間153,371文字を書き終えてようやく理解できました。

結論を言うと『葬儀屋には絶対に成らない』全てはこの感覚から始まった

NPO法人設立前『利用者にとって信頼に足る良い葬儀屋』と『低謝礼の布施で済む寺』を紹介する事業を興そうと県内各地域の葬儀屋と寺に飛び込んで話しを聞かせて貰うと、葬儀屋は口を揃えて「うちは喜ばれてますよ」と言い、寺も口を揃えて「お布施はお気持ちですから」と聞かされた。『さすが人の死に携わる人は俺と違って人間が出来てるな』と感動しました。

※ 葬儀屋紹介業を模索する事になった理由 「3」不思議な出会いの始まり

死体を扱う葬儀の仕事、僕自身も含め多くの人達は嫌がるのが普通の感覚ですから、人が嫌がる事をしてあげて喜ばれたり、謝礼は家族の気持ちで良いという住職――、そんな人っているんだと感動したのもつかの間、葬式経験者110名から話しを聞くと、初めは誉め言葉が出る人もいますが、最終的には『葬式代が高い』『布施が高い』と全員が同じことを言うのです。

ちょっと待って・・・
本当に喜んでくれた利用者なら利用した葬儀屋の悪口は言いません。又、家族が自分の気持ちで包んだ布施なら「高い」と言う人などいません。また多くの経験者は「普通は」「大抵は」「最低限」更には「故人の供養」「最後ですから」などの言葉で、それをしなければ成らない空気を作り出して依頼させ加算する営業――、これを一般論では霊感商法+誘導商法と呼ぶわけで気付けば、最初のパックから100万円以上高くなってる人達も少なくない。やっぱ予想通り胡散臭い業界なのかぁと思いました。

それでも葬式経験者の言葉だけ聞いての一方通行では本当の所は分りませんから、まずは『正確な実態の把握をする事』その間も『信頼に足る葬儀屋探し』は続け、納得できる葬儀屋がいれば地域限定で発足して拡大路線、信頼に足る葬儀屋が見つからない場合は最悪当面は『自分で施行するしかない』この場合、春夏秋冬1年の流れも含め葬式施行と死体の知識と対処スキル習得も考慮すると2年間は必要と考え、NPO法人定款には葬祭業も記載しておきました。

この時点では『家族目線で内容、料金ともに良心的な葬儀屋の紹介』が目的でした。

『最悪な葬儀屋への依頼が葬儀支援の扉を開く』

自信を持って紹介できる葬儀屋と寺を探しを続けましたが『此処ここだ』と思える出逢いはないまま法人申請から2か月後の6月NPO法人設立前、初夏より夏のような暑い日、嫁さんの部下のお爺ちゃんが亡くなったからお願いと突然の葬式依頼、葬儀屋は何処も大差ないと近くの葬儀屋に行き手数料3万円で施行依頼をしました。「4」最悪な葬儀屋

結果は素人の僕からみても予想以上にひどい現実、内心爆発寸前の僕にトリガーを引かせたのは「人の嫌がる事をしてやってるのだから高くて当然ですよ」の言葉でした。他人の僕でも納得できないレベルなのだから家族からすればもっとだろう。その程度でも言ってる事だけは一人前の葬儀屋の言動に心の中では爆発――、

『何だこいつ奉仕どころか人の傷みにつけ込んで商売してる輩じゃねぇか』思ってた以上に胡散臭い葬儀屋の実態を目の当たりにして『これが葬儀屋の実態!? なら葬儀屋だけは絶対しねぇ!ってゆーか葬儀屋と思われるのも耐えられない』と思ったのを今回の執筆で思い出しました。

NPO当時の正式な登録名は『あんしんサポート』だけでしたが、この一件以降は『あんしんサポート葬儀支援センター』と名乗る事で葬儀支援を行うNPO法人である事を強調しただけで、当初は本格的な葬儀支援など考えて無かったと分ります。よりによって初めての葬式依頼が最悪な葬儀屋経営者だった事で裏を返せば『最高の反面教師』であり葬儀支援の道を覚悟させるに充分なものでした。

『葬儀支援センターとしての施行』

葬儀屋の中には利益だけを優先する葬儀屋、大手葬儀社とは一線を隔す経営者もいますが、余裕の無い家族の事を最優先する葬儀屋の存在はありませんでした。お金の無い家族はローンを組ませたり、分割支払いをさせたりする葬儀屋と寺も多く『何で葬式代を下げる努力をしないか理解できません』葬儀屋はかつての結婚式同様、いかに料金を上げるかしか考えません。

そこからは葬儀屋と葬儀支援センターの違いを明確にする為だけに費やした10年間となる訳ですが、
『最初の目標は最低限の料金で可能な焼くだけの葬式の設定』として国保から支給される葬祭費5万円だけで可能な火葬支援パックを創り出す事に全力投球した3年間でした。
「5」『5万円火葬支援パック』を目指す
「6」5万円火葬実現へのハードル
「7」最大の難関は霊柩車の取得でした
「8」霊柩車は試験や許可が必要

幸いにも新聞各社が一般葬儀社の4割価格と記事にしてくれたり、個人や散骨を記事にしてくれたり、5万円火葬支援パック完成後はNHKで葬儀屋の放送があったらしく、それを見た利用者から「前橋にはもっと家族目線のNPOがある」と沢山投書があったとNHKが2か月ほど取材した後、全国放送も含め8分以上の動画を2回ほど放送してくれたりと、知る人ぞ知る程度ですが全国的にも知られると千葉県2市の市会議員さんが先導して都内で僕の講演会を組んで全国から数百人が聞きに来てくれた後、聴講者の希望で1週間の泊まり込み合宿もしました。

結局『我が市区町村にも必要な支援事業なれど、公的資金で助成しなければ成立しない事業である』との事で誰一人として立ち上がれませんでした。この頃は大阪や静岡のNPOなどから事業拡大路線へのお誘いもあり、受ければ事業拡大は全国規模で可能だったと思いますが、その実態は少し安い葬儀屋でしかなく、今後は当初目指した葬儀屋紹介ブローカーの台頭は明らかでしたから、紹介手数料を搾取する業者と、まともに施行する業者では経費が違い過ぎて勝てる要素がありません。しかし同じ土俵感覚で対比されるはずですから2030年まで持たない可能性が高い。

また公的資金の助成が無ければ成立しない事業の言葉にもカチンと来ており『助成金など無くても出来る事を証明してやる』との気概もあって拡大路線はとらず、あくまで葬儀支援の充実を目指した当時の心境が蘇ってきました。「2」へつづく

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