独立独歩

我想う支援日誌
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18年前2008年6月NPO法人としてスタートした時点で目指したのは『誰もが死後費用の心配をする事なく生きられる世の中』だから『葬祭費5万円で骨壺に納まれるプランを創り出せばいい』尚且つ『団塊世代が80代の終幕期を迎える2030年までに直葬が市民権を得られる必要がある』これだけでした。

2025年の今見ても違和感は感じませんし変人と言われた事もありませんから、同じように考える人達はいくらでもいるはず、なら実態さえ創り出せば少なくとも全国の各県で1社くらいは設立されるだろうと思ってましたが17年が過ぎた今も無二の存在なのが驚きです。

設立前に千明ちぎらから「葬儀屋始めませんか?」と言われた時は即答で「嫌だよ、死体なんて見たくねぇし触れねぇよ」と言ったので同様に考える人も沢山おられるだろうけど、僕ができたり葬儀屋に勤務してる人達も沢山いるのだから何とかなるんじゃない?の思いは叶いませんでした。

当初は葬儀屋を経営してる人の中で同調する人もいるはずと思ったけど、儲けたいから葬儀屋をやっているのか、現状で儲かってるから利益を減らす必要はないのか、いずれにしても全国での葬儀支援の夢は砕け散りましたが廃業する葬儀屋もあるのに何で声を掛けてくれなかったのでしょう?

葬儀屋勤務してる人なら? とも思っていましたが、勤務してる人達はやっぱサラリーマン感覚のようで勤めていれば給料は貰え、休日も保障される環境から飛び出す気力は無いようで、数人から問い合わせはありましたが全てお膳立てして貰えればできる――、って感じでした。

千葉県2市の市会議員が設定してくれた都内での講演会は全国から数百人が来場してくれ「ぜひ我が市でも設立したい」と言ってましたが誰一人として起業しておらず、その理由は「赤字になるのでできない」全て同じ理由でしたから引き止めもしませんでした。

最初の目標「5万円で骨壺に納まるプラン」が無理なら、この先の目標に着いて来られるはずがなく『どうすれば目標達成できるのか!?』と考える人間でなければ当方の負担になるだけです。

根底が少し違えば未来では大差となる

多分、事業=利益発生の発想、どんな事業でも必ず利益発生は絶対条件――、という発想なのでしょうけど、机上の空論で経営は成り立たないのは多くの倒産、廃業を見れば分かるはずです。

葬儀支援の第一目的は自社利益でなく『誰もが死後費用の心配をする事なく生きられる世の中』を目指す事なのですから、理念から外れる事なく可能にする対策と、どうすれば食えるようになるか、この順番を間違えると本末転倒で少し安めの葬儀屋に到達するはず――、

角度が1度違えば先に行くほど大きな差になり、最終的には共存できなくなりますから少なくとも根底の発想は同じでなければ必ず崩壊します。

これは35才で共同事業をスタートした時、当初は僕に合わせてたようでしたが1年もすると自我が強くなり、根本的な違いは修正できず5年で崩壊、1憶円ほどの借金を抱えて返済した経験で懲りてますから、初めから真意についての妥協は一切しませんでした。

葬儀屋をするなら初めから葬儀屋としての繁盛を目指すべき、葬儀支援センターの名前を集客目的の道具で使う気はありませんでした。今年になって県内同市に本部のある大手と呼べる葬儀屋が「葬儀支援センター」の名称を使い始めたところを見ると17年間は無駄ではなかったようです。

つるまない・媚びない・妥協しない

全国規模葬儀屋組合もありますが、目的が違いますから最初から加入する気は無く、前橋斎場には協力会なる組織がありますが、僕がやろうとしている事と加入してる葬儀屋の目的は違いますから、これらにも一切加入する気はなく今以って何処にも加入してません。

というか葬儀屋が何をいくらで、どうやってるか気にした事もなく、関心も無いので葬儀屋の内容はいまだに全く知らず、全ては我々を必要とする会員さんが何を望んでいるかと、どうすれば実現可能かという2点だけを追求してきた17年間なので僕の中に葬儀屋の自覚はありません。

お客様は神様の思考は無く、かつての経験から客は自分に利益がある所にしかい行きません。葬儀支援だと威張る必要はありませんが、媚びる必要もなく、当支援センターを必要とし頼って来られる家族が当支援センター理念に違わない限りは全力投球し続けるだけです。

それで閑古鳥が鳴くようなら、自分の企画力・経営能力が劣っているのだから廃業すればよく、繁盛しようが廃業に追い込まれようがそれが我々の実力です。だから本心を誤魔化すことなく理念と信念に基づいた言動をする事が後悔の念を残さない唯一の方法だと思ってます。

例え9割が仏教葬だとしても当社理念から外れるから「菩提寺の葬式は受けない」と明言し、理念に反する人、事前相談してない人は理解不能だから受けない

こんな事はわざわざ言葉に出す必要はないのですが、あえて公言してるのは世間に対してでなく、自分自身にタガを掛けたり誤魔化したり、言い訳をさせない為の手段です。

利口じゃないけど、、

長年生きて周囲からは「頭がいい」「器用だ」「先見力がある」と言われ続け、手前味噌ですが自分でもその気になってる部分もありすけど、生き方は間違いなく不器用なので世渡りという観点からしたら決して利口じゃないのは確かです。

誰に対しても腰を低くしつつ、自分に利益となる情報をいち早く収集して経営に活かし、敵を造らず周囲の人達を上手く利用するのが経営者に必須のスキルと頭では分かっていながらも、内面はストレスは溜まり続けるのが明白だから無理、経営者としてはその程度のレベルなのでしょう。

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