墓閉じ総額300万円!

我想う支援日誌
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2025年の今、当然のことながら墓閉じを考える人達は多く、15年前は前夜から並ぶほど人気のあった芝墓地でさえ、墓閉じされて空いてる区画がいくつもある時代となりました。

墓は『永代使用権』を購入してるに過ぎませんので、納骨してある骨壺は出して「散骨」「樹木葬」などで処理して墓所は更地に戻すなど契約内容で決められた処理を行った上で返却する決まりです。

時々管理費となる年会費も払わず、誰も来ない墓も見かけますが、道義的には賛同できませんし、自分の両親、祖父母、先祖の遺骨ですからしっかり整理処分して欲しいものです。公営墓地なら暴言は吐きませんし、管理費から逃れられませんので収入のある段階で墓閉じしましょう。

墓閉じの流れ

「1」墓閉じ費用の算出
一般の石屋さん依頼なら最低でも3社に相見積もりする旨を伝えた上で見積り依頼すれば倍額、3倍額などザラで当支援センターの経験上では10倍差(寺の見積額500万円→当方依頼時50万円)まであり、いずれも墓閉じ費用+遺骨処理費用の合算総額です。

更に寺墓所は閉眼読経代として1万円~5万円が掛かりますが、寺墓所以外は不要でキリスト教なら閉眼など当然ありません。極論で言えば例え檀家でも公営墓地なら寺に相談する必要すらありません。

「2」施行可能な総額なら、その段階で墓閉じの旨を寺に伝える
これも寺墓所限定の事、事前に伝えると何だかんだと言われるからで、墓をどうするかは家族の判断であり、寺には何の権利もありませんので事前に伝えると面倒なだけです。

「3」寺墓所を閉じて寺の永代供養墓などあり得ません
それなら墓を閉じる意味がありません。遺骨のお守ができないから墓を閉じるのですから、永代供養墓に納骨したら檀家継続――、という意味不明な状況さえ在り得るのです。墓は寺の為に建立したものではありませんから、自分が終幕を迎える前に行う断捨離のひとつなのです。

費用面と将来で考えると最善は間違いなく『散骨+少量手元供養』でしょう。樹木葬は墓ですから墓参りが基本となりますはが、誰しも老いたら墓参りには行けないのですから、少量の粉骨を手元供養して、最終的には自分の焼骨と一緒に全て散骨して貰えれば未練は残りません。

墓閉じ300万円の提示

前橋から車で1時間弱の距離にある桐生市の寺の檀家で当方会員が墓閉じの旨を伝えたところ、二択と言われたそうですが、余りに馬鹿げてるのでブログに書くことにしました。

① 遺骨2体の墓はそのままにして永代供養料として300万円
② 墓閉じ費用は檀家持ち+2体の永代供養墓180万円+閉眼読経5万円

僕の本音で言うと「舐めてんのか!?」としか思えない金額です。

僕自身で確認したところ墓所は傾斜地の最上段近くにあり、階段しかない事から墓石類は墓所で小さく砕いた上で階段の上に運ぶ必要があるので、多少高くなっても仕方ないと思いつつ、当方依頼の石屋さんに見積りして貰ったところ土手が崩れる可能性があるので外柵壁は残すしかない。

もし寺が別の対処方法を希望した場合は費用が追加になる旨を伝えた上で総額¥250,000で更地に戻せると言われたので想定より安く、遺骨2体の完全乾燥・粉骨・散骨費用として¥132,000なので総額でも40万円弱で完了ですから、寺の価格からすると1/7(14%)の費用で完了するわけです。

胡散臭い「寺」もある

古い墓なので契約書など無いでしょうが、全檀家に対し墓閉じ費用や方法を全通知した上ならいざ知らず、何の説明もないまま寺の好き勝手などあり得ませんし①②に従う義務はありません。

先述したように無縁墓にする人達がいくらでもいる時代、更地に戻して返却したいと筋を通してる檀家から、強欲に儲けようとするから黙って無縁墓にする人が増え続けてるのではないでしょうか?

家族がどんな判断をするか分かりませんが、個人的には「なら放っておけばいい」と言いたくなる住職です。この程度の住職はいくらでもいますから当支援センターは菩提寺の葬式・寺墓の依頼は受けないのです。

前回書いた胡散臭い葬儀社の話題は寺にも通じる。檀家目線で困ってる人達の助けに成ったり、人が生きる上での指針になってくれたらと考える本物の宗教者にとって非常に迷惑な住職、偉そうな事は言いますが、言ってる事とやってる事が違い過ぎます。

葬儀支援を始めてから、その辺りは嫌というほど実感した結果「菩提寺は受けない」判断となっているので、檀家の中には僕の意見に賛同する人も多いんじゃないかな。

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