為せば成る 為さねば成らぬ何事も

我想う支援日誌
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武田信玄
「為せば成る、為さねば成らぬ成るわざを、成らぬと捨つる人のはかなき」
上杉鷹山ようざん
なせば成る 為さねば成らぬ 何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」

強い意志を持って取り組めば必ず実現できるが無理だと諦めてしまうところに人の弱さがある。武田信玄の言葉を手本に米沢(山形県)藩主の上杉鷹山ようざんが次期藩主や家臣に送った言葉だそうで「背水の陣」の印象も受けます。

起業する人達の中には座右の銘として掲げる人もいるでしょうけど、僕のような凡人だとしたら個人的には賛成できません。自己啓発や不屈の精神より意気消沈の可能性が高くなりそうだからです。ちなみにうちの場合、周囲の人達は葬儀支援15年間を見て誉め言葉として使ってくれたり同義語で称賛してくれますが当人の感覚は全く違います。

ついでに言うと『不言実行ふげんじっこう』で完遂かんすいできるほど強靭な意思は持っておらず、途中で挫折しても誰にも言ってなければ非難も受けず、信用も失せませんから軟弱で努力が嫌いな自分が成し遂げるのは至難、それが分っているから『有言実行』するわけです。

周囲に告知する度に出来なければ「あいつ口だけだ」言われるは必然、一応プライドはありますから踏ん張るけど、そもそも出来そうもない事は口にしません。

ただ葬儀支援の第一目標が国保から支給される『葬祭費5万円だけで可能な火葬パック』でしたから「無理だ」「出来ない」と言われる反面それが達成したら助かる人達はいくらでもいる」の言葉が多かった事と葬式の「そ」の字も知らず、棺が何処で売ってるかさえ知らない『ど素人』だったから出来たんだと思う。

当時を振り返ると一般貨物運送事業の試験で合格、国土交通省許可が必要とも知らず霊柩車を購入したり金も無いのにヤフオクで霊柩車とストレッチャーを買ったり、食えるだけの売上、利益も無く家賃値上げされるのに「あんしん館」設立したりと、一歩踏み外せば間違いなく倒れる無謀な行動をし続けた自分がいます。

自分でもよく分りませんが、何か成す時は冷静で客観的に考えてからでなく、出来るとか、出来ないと考えておらず自然に勝手に動いてる気がするのです。当時の事を思い返して冷静に考えれば「GO」でなく「STOP」が普通であり常識だと思いますけど、あんしんサポート葬儀支援センターは生まれてませんし、千数百軒の家計を助ける事はできませんでしたし、自分達の生き甲斐を見つける事も出来なかったかもしれません。

意思が強い人なら『なせば成る 為さねば成らぬ 何事も、成らぬは人の為さぬなりけり』を実行すれば良いのでしょうが、僕同様の凡人は考えたら止める――、勝手に動いてたら走り切ってみる――、という発想もあるのかもしれません。

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