あんしんサポート葬儀支援センター著書:無信仰者の葬式参考書

説得力に欠けると父親の教え

言葉・ことわざ
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『自由の裏に責任がある事だけは覚えておきなさい』

跡取りの孫だったから祖父母から英才教育として受けてた帝王学への反発心、何で俺の人生をお爺ちゃんとお婆ちゃんが決めるわけ?と何度か口にしたのでしょう。それを聞いた父親から「何をするのもお前の人生だから自由にすれば良い、ただ自由の裏に責任がある事だけは覚えておきなさい」

この言葉を聞かされたのは小学生から中学始めの頃だったでしょうか「うん、分かった」当時は素直に聞いて納得してましたが、当時を思い出すと閉店してから僕だけ店に呼び出され、袋菓子、缶詰類など倉庫から運んでハンドラベラーで指示された値段を付けて並べ、慣れてくると棚のエンドゾーンを使い自分の思ったように特売品を並べ、それが売れるとちょっと嬉しい――、そんな手伝いを時々させられた。

姉と妹は手伝わされること無く『何で俺だけ!?』と思うのですが手伝いを終えて自宅居間に戻ると、そこには酒はありませんが他は全て父親と同じお膳が用意してあるのです。姉と妹は「なんで僕だけ――、」「何でお兄ちゃんだけ――、」と羨ましがると父親が一言「僕は今、仕事をしてきたんだよ。お前達は仕事をしてないだろ?」この優越感に負けて手伝わされ続けた。

用意されたお膳を食べながら「どうだ、仕事をするって結構気分の良いもんだろ!?」と笑顔の父親を見ると「うん」単純な奴でしたが、働いた後の心地良さを教えてくれたのは父親で、今思えば少しづつ家業に慣らされてたような気がします。

怒ると怖いけど子煩悩な面のある父親でしたが僕が15才の時、突然家業は倒産、倒産前日の夜に僕の部屋に来て「元気か? お前は男なんだから何があっても強く生きていくんだよ」突然の意味不明な言葉に「はぃ、はぃ――」そんな僕に笑顔を残して父親は蒸発、それから37年の時を経て八王子裁判所から逝去の一報が届いたのですから『何処が自由の裏には責任だよ・・・』説得力の無い教えをした父親の言葉を思い出す――、ただ不思議と腹は立たず僕の中では38才のまま年を取らない父親でした。

僕の人生を振り返ると教師より反面教師のほうが身に付いてる事が多く、その最初が父親からの学び、『連帯保証人には絶対成ってはならない』とか『事業は頑張れば何とかなる時代ではない』更に『事業をするなら常に倒産の覚悟はしておけ』など言葉で教わったわけでなく現実から学んだ反面教師としての教えは我が人生に於いてとても役立ってます。

嫌々だったから尚更でしょうが葬式の仕事は先が全く読めません。互助会はありましたが15年前は互助会の新設は禁止されており、クチコミ紹介は難しい事業でしたから今までのような借り入れはできない事業との判断から15年間無借金経営を続けています。だから気楽な毎日を送れてるわけで借金の怖さを家業倒産で経験させられた事が強烈な教えになってるのでしょう。

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