「高齢者の孤独死 推計年間6.8万人」記事を見て

我想う支援日誌
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今年1月~3月で65才以上の孤独死が約1万7千人(年間推計68,000人)との記事を見て、独居老人が750万人いる日本なら当然の結果だろうと思う。この現実は突然発生したものでなく、独居老人1989年は約160万世帯、あんしんサポート設立から2年目の2010年は500世帯と18年間で3倍以上となっています。

この数字は2013年NHKで全国放送された、あんしんサポート葬儀支援センターホームぺージに埋込動画ありを紹介する記事放送8分30秒の冒頭にテロップで流れたもので、2024年現在は日本で5番目に人口の多い埼玉県民より多い約750万人と言われ、10年間で250万人の独居老人が増えた事になります。

動画後半で女性アナウンサーから、当方が孤独死対策に取り組んでる事もアナウンスしてますが、実態は全く進んでいません。その最大理由は日本の国家や行政が使う「遺憾砲」「前向きに対処砲」「予定砲」などの逃げ口上ばかりで行動の伴わない実態だからです。

当時、民生委員会の中で発言する機会を得られ、孤独死対策の話題を振りましたが、ある民生委員から「我々は忙しくて、それをする時間がない」との発言『はぁ、何の為の民生委員なんだ!?』と腹が立ち「なら好きにすれば良い」と席を立った事があります。10数年前の提案は次のようなものでした。

孤独死対策についての提案

① 各地区の民生委員は独居老人の正確な情報を行政や警察と一緒に行う
・親族の有無等、収入、健康状態等など必要な情報を収集する
・同じ環境の老人同士で朝晩に連絡を取り合える数名のグループを作る
・その対応が出来ない老人対策は別途検討する
・店委委員、組長、行政、警察、医師、葬儀屋は全ての情報を共有する

② いずれも24時間対応可能であること
③ もしもの際は迅速に動ける葬儀屋の確保(超低料金で直葬対応)
④ まずは公営団地等で試運転しながら、より良い内容にする

簡単に書くと、こんな内容でしたが関わる全ての人達が「明日は我が身」の精神で、儲けより支援を優先させて動けば、地域の自治体の人達も動いてくれる人が現れるかもしれません。分り易く言うと昔あった地域の消防団のようなもの、地域の老人達を地域の人達みんなで見守り、人生最後の不安だけでも解消してあげられたら、死後の費用や不安を抱えながらの日々が解消され己が人生を謳歌する下地はできます。

地域の人達が集まれる場を増やす

この提案は、独居老人自体も世話になるだけでなく、60才以上の独居者なら、初めは世話をする立場から始まるのが前提、地域の人達が集まれば同じ趣味の人もいるでしょうから、麻雀、囲碁、将棋、ダンス、絵画、踊りなどの会が発足すれば、お互い様の精神も生まれるし、孤独死対策の一環にもなってくるでしょう。

何でも行政に頼るだけでなく出来る事はする

自分達の事ですから自分が動くのは当然、何でもかんでも行政が、行政が――、では先に進みません。当支援センターの動きも利益は出ず、行政がすべき事だと言う人も多いですが、僕が止めたら行政がしてくれますか? いいえ、そんな事は絶対にありません。行政が必要と動いた時にはすでに必要なスキルを得ていればスムースに走れるはずでから、超高齢化の日本に於いて絶対に必要なのが分っているから動き続けてるのです。

会社が良く成れば自分も良く成る

サラリーマン時代、自分だけ年収や報酬がアップするのは限界があり、基本的にはあり得ない事と、まずは会社が良く成るにはどうすべきかと考えて仕事をしてました。社内全体が良く成れば社風も良く成り、社内全体が明るく、笑顔で活き活きと働きやすい職場になるのは必然、これは国家に於いても同様だろうと思える。

超高齢化だ、年金が下がる等々マイナス思考からは何も生まれませんから、問題点、汚点ばかりを見るのではなく、今ある現実を活かす術を考え実行できるのが知恵を備えた人間のすべき事です。

失敗があるから成功がある

新たな取り組みをすれば失敗はつきもの、最初から全て成功するほうが不自然、大事なのは成功に向けて走り続けることですから、駄目ならどうすれば良い? 壁に突き当たったら「昇る?」「よける?」「壊す?」と試行錯誤しながら進めば、少なくとも何もしないよりは前進できるものです。

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