僕の人生の中で、これほど「偏見」と「嘘」がまかり通ってる業界と実体を他に知りません。ただ今回の総裁選の流れを見ていると政治の世界、メデイァも同様のような気がしますから皆さんも誤魔化されず、自分達の生活は自分達でも守るくらいの気概を持つ必要はありそうですよね。
マナーの定義
僕の嫌いな自称葬式評論家? はマナーとルールを履き違えています。
マナーの基本は「気遣い・気配り」ルールは「規則・決まり事」葬式のルールは「死亡診断時刻から24時間以内の火葬禁止」と「火葬には行政発行の火葬許可証必須」あとは各斎場毎のローカル・ルールがある程度なので評論家の言うマナーの大半は決まりではありません。
一例を挙げるとデーブルマナーとして、食器類の使い方、箸の置き方など色々書かれていますが、一番大事なのは『楽しく美味しく食べること』ですから、周囲に迷惑を掛けなければ良いだけ、その辺りは地域や国により異なるものと何処でも一緒があります。
ズズーッと吸う音は欧米では嫌がられる事が多いけど、日本で蕎麦を食べる時は旨そうに聞こえる。出された物は完食が基本の国が多く、中国では少し残す事で充分な量でしたの表現になるなどの違いはあるけど、子供達が走り回ったりするのは何処の国でもマナー違反です。
マナーと書かれた大半はどうでも良い
ピン札は駄目、偶数枚数は駄目、お札は逆さに入れるなど今では誰も気にしていませんし、よく黒の略礼服で無ければ失礼と書いてあるのを見ますが、例えば仕事の途中で焼香に行く場合など仕事着のままで良いが個人的意見、当方の葬式ではそう言い続けてますが全く問題ありません。
仕事の途中で時間を割いて来てくれるのですから『恰好より気持ちを大切にすべき』がマナーの基本、葬式に呼ばれて喜んで行く人のほうが少ないですから、それで駄目ならわざわざ行く必要はありませんし僕なら行きません。
また例え家族や親族でも黒服を持って無い時は慌てて買う必要はないと伝え、礼服の多くは生地が伸びませんから体型が変わって苦しいとか、お年寄りには楽な格好で良いと伝え実践しています。ようするにマナーの根底にあるのは決まり事でなく『思いやり』です。
親戚の人達はお客様じゃねぇだろ!?
マナーうんぬんを言うなら『来てやった感満々」の親戚に苦言を呈すべき、親戚なら座ってるだけじゃなくて家族に代わって動き回ったり、親族以外の人達の相手をしたり、家族がお別れできるよう助っ人すべき、それが出来ない親戚なら来る必要さえないと思う。
現在当支援センターの葬式では殆どいませんが、当初は故人の兄弟姉妹が金も出さない癖に口だけ出す神経は全く理解できません。
中には「俺は兄弟だから一番近い」と言う人もいるけど、法律も含め兄弟は遠い関係、一番近いのは「配偶者」続いて「子供と孫」そして「両親と祖父母」そのあとが「兄弟姉妹」であり、遺産相続になれば第3順位の兄弟姉妹は注慰留の権利すらありません
注慰留とは法律が認めた権利の事、遺言書で相続させない旨の記載があっても法定相続分の50%の取得権利を法律が守ってくれ「配偶者」「子供と孫」「両親と祖父母」は慰留がありますが兄弟姉妹にはありません。
結論
葬儀屋の大半は黒スーツだけど、当支援センターは17年間スーツを着ず、黒靴・黒パンツ・黒ポロシャツ・黒ジャンパー、その理由のひとつが今回のテーマを実践し続けてるわけですが、恰好で何か言われた事は一度もありませんし、家族が我々に求めるのは恰好ではないからです。
葬式で本当に必要なのは『残る家族の生活・温かく送る』これだけ、大半の人達は葬式に決まりがあると思い込んでたり、こうしなければならないと思ってますので、自身の経験での失敗や後悔を踏まえ、その家族にとって最善若しくはベターなアドバイスをしてあげて欲しいと思います。
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