3. 直葬系葬式が増加している理由「2」

葬儀改革
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読者であるあなたにお聞きします。あなたが故人だったらと考えてください。

残る家族の生活に支障が出ても費用の掛かる葬式をして欲しいですか?

これが本書の全てと言っても過言ではありませんが、長年の慣習は例え悪習慣でも当然と考える人達もいますから、自分のしたいようにすれば良いと思う。

宗教儀式を当然と考える人は「そんなものは要らない」と言われても納得しないでしょ? それは宗教儀式無用と考える人にとっても同じだと知りましょう。

自家の葬式は何をしても勝手ですが、その価値観を自分以外の他人に押し付けるのは間違いです。

大きな葬式、家族だけ、誰にも見送られない葬式だってありますが、個々の家族事情、考え方、財布事情で自由に行って当然と誰もが思う時代を目指してます。

さすがに直葬は増えて無いと言う盲目の葬儀社は無いだろうけど、何故直葬を選択する人達が増えているかを考えるのが先だろう。

そのひとつが前回ブログに書いた年金だけで生活する老人世帯の増加、配偶者逝去後は自分の年金だけで生活する独居老人が増え続けてる現実です。

また親子別居が当り前の時代となり各世代が別所帯で暮らすとは、各々費用が掛り総額では大きく増えるし子供の面倒も看て貰えずデメリットも大きいと思うが、それより同居するほうが嫌なのだろう。

その結果、子供に頼れない現実も大きな要因で冷静に考えれば親の面倒を看ない子供には疑問も問題も感じるけど苦言だけ言っても何も解決しない。

今更倫理や道徳を説いても、それで納得する人なら誰かに言われる前に気付き行動しているだろう。

高額な費用の掛かる葬式は弱者世帯にとって悪習慣ですが、利益追求最優先の葬儀社にとって低料金化は絶対に避けたい所です。

だから低料金化でなく、葬式代の出る保険の提案や、豪華、個別、貸し切りなどの付加価値を付け高料金化を維持したい葬儀社も増えている事が、直葬系や低料金葬式をメインとした小さな葬儀社への依頼が増えている要因のひとつでしょう。

ブランド化を図り高値安定供給を目指す葬儀社は富裕層だけを対象としているのだろうけど、平均より下の人数のほうが断然多くなるのは統計学として当然で低料金思考の家族は依頼先を変更する。

今まで選択肢が無かったから仕方なく依頼してた階層は高額な葬式の葬儀社から低料金葬式を可能にしてくれる葬儀社に移動してるだけの事でしょう。

また昔は町内全員を知ってるほど付き合いは広かったが、今の付き合いは狭く、著者は家を建て27年経っても隣家の人の顔すら知りません。

更に言葉と現実に格差のある宗教者への不信感がネットの普及で確信になった人達も沢山いて霊感商法と何ら変わらない宗教者がいる現実も知った。

そして葬式費用より後に残る家族の生活のほうが大事だと当たり前の事を当然と考えられる人達が増えている事で「自分の死後は火葬だけしてくれたら良い」と家族に伝える人達も増えている。

そして、そして、死後の葬式に使うなら金は生きてるうちに使うべきと当たり前の事を当たり前として考える人達も増えています。

本項の最後『シンプル・イズ・ベスト』という言葉は誰でも知っているでしょうが、かつて豪華さを競った結婚式も今はシンプルな内容が中心になりました。

では葬式に於いてのシンプルとは何でしょう。

個人的には葬式の始まりを死後に限定した今の流れでは無いと思っています。突然の逝去もありますが多くの場合『人生の終幕を迎える時間がある』

その段階から葬式は始まり、対象者と日頃から交流のあった人達や家族との別れを受け入れる為の時間が葬式のメインとしてある。

逝去後は終幕までの流れ、年代などで違いはありますが『温かく送る』時間を過ごし、最後は家族毎の条件で納骨、散骨、手元供養などが葬式の最後となる。

多額な費用を掛ける事でなく、お祭り騒ぎをする事でなく、無用な生花を並べる事でもなく、信仰の無い宗教儀式でもなく、日々深い親交のあった人達だけで温かく送る――、

そんな時代になるのでは――、そんな時代にすべきでは――、そんな時代になれば良いと思う。

以上3回に渡り著書序章の一部を掲載しました。

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