葬式のマナーは理解不能

マナー関連
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日本の葬式マナーは誰が決めてるのだろう。
服装、靴、髪形、焼香、挨拶などなど挙げればきりがないほど書いてあるが、葬式現場で動いてる僕に言わせればどうでもいい事ばかりだ。

マナーとは「人様に迷惑を掛けない事」が大前提で決まりを守ることでなく「周囲の人達を嫌な気分にさせない事」がマナーの基本だと思う。

但し国や地域が違えばマナーも違うし地球上の何処でも通用することをしていれば問題はない。マナーの言葉が頻繁に使われる食事で考えてみよう。

日本でクチャクチャ音をさせて食べるのは嫌がられるが韓国人の youtube を見ると音をさせて食べるのが旨そうに感じるのだろう。

但し韓国と中国以外は顰蹙ひんしゅくを買うので絶対止めるべきだし韓国で音をさせずに食べても問題はないから静かに食べたほうがいい。

大きな音をたてず、大声で話さず、食べかすをテーブル下に投げるなど周囲に嫌な印象を与えず『楽しく、美味しく食べる』がマナーの基本だ。

しかし日本で言われるマナーは食べる順序、箸の持ち方、食べ方、箸の置き方まで全て取り決めがあるように言うがそれで旨く楽しく食えるだろうか? 

そこまで意識して食うなら俺は食わない。

ナイフとフォークが苦手なら箸を貰って食べれば良い、ちなみに僕は小さな頃から父親に洋食マナーを仕込まれフークの腹より背に乗せたほうが食べやすい。

海外へは100回以上行ってるがフォーク背にライスを乗せて食べてる人に出会った事がない。が周囲から不思議そうに見られた事もない。

前職の社長時代は料亭と呼ばれる処も接待でよく使ったが、一品一品時間を置いて出て来る料理は食べた気がせず俺の時はまとめて出してくれと言ってた。

また前橋市はアメリカバーミンハム市、イタリアオリビエート市などが姉妹都市、友好都市で当時の市長と何度も行きました。

相手市長主催の歓迎パーティや食事会など何度も出席してますが、日本のような洋食マナーで食べてる人は見たことがない。

一度こんな事があった。
何の集まりが覚えてないがコース料理でサムネ画像のような食器が並んでいたが、隣に座った知り合いが突然フィンガーボールの水を飲んだ。

一瞬、唖然としたが「俺も喉がカラカラでレモン水がいいよな」と同じように飲んだあと、ウェイターを呼んでフィンガーボールの水を入れて貰った。

周囲がどう感じたか分らないが途中でなく、最初の段階で飲んだし食事で手が汚れるとフィンガーボールで指先を洗ったので違和感は無い・・・かな。

これはマナーでなく単なる思い遣りだがマナーうんぬんより大事なことだと思ってる。

葬式も全く同じで黒の服がどうの、履物がどうの、お金の入れ方、線香の本数、評論家は何でも言えば良いってもんじゃねぇだろ!? 

葬式に行くと名札を見ない限り会葬者と葬儀屋の区別ができないのは、この業界に入る前からずっと気になってたことです。

だからうちは当初から黒服を着ず、真っ黒ジーパン、黒ポロシャツ、黒のベスト、冬は黒ジャンパー、黒靴と全身真っ黒だけどスーツは着ない。

最初は「その恰好ですか?」と司会者に言われた事もあるけど家族親族や会葬者が業者の人だとすぐに分かることのほうが大事です。

葬儀屋は裏方で葬式をスムースに運び、何かあればすぐに対処することが仕事です。中には礼服で無いとで失礼と言ってる葬儀屋もいますが、

形ばかりで自分の立場と仕事を正確に把握してないから出る言葉だろう。こんな間違った発想しか出来ない葬儀屋も結構多いです。

1.000件以上の葬式で家族親族から一度たりも「その恰好は」と言われたことはない。大事なの担当者の存在が家族の安心に繋がる事です。

葬式の場で言うなら家族を慌てさせず、間延びさせず、家族に気を遣わせず滞りなく進行せるのが葬儀屋の仕事でスーツを着て、丁寧に話すことではない。

まぁ葬儀屋は接客業の認識なら間違ってないが、少なくとも葬儀支援に於いては間違いである。

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