一例をあげると、、
当支援センターは赤字プランもあると何度も書いてますが、例えば直葬プラン¥75,000税込(¥68,182+税¥6,818)含まれる項目は①②③…と記載、それらを項目単価で合計すると¥146,500ですから49%割引(半額)で提供している事になります。

例えば『6尺山型蓋付白布棺』¥25,000とは実質販売価格は約¥12,500ですから、当支援センター仕入れ価格より安く提供してるのですから当然赤字、全項目の単価が葬儀屋より高くないのに実際は更に半額ですから儲かるなどあり得ない――、実に馬鹿げた価格設定なのは間違いありません。
葬儀業界で働いた経験はなく、余裕の無い家族も終幕は迎えますから、なら『国保から支給される葬祭費5万円だけで骨壺に収まれたら一銭も無くても死ねるじゃん』無知とは恐ろしいもので、この安直な発想を公言したのが全ての始まりでした。
当初は倍額の10万円でも不可能でしたが一旦公言したものを引くのは性格的に無理、更に安かろう悪かろうでは意味がない、誰が見ても違和感の無い葬具使用と自分の首を自分で絞めるような発言もした事から原価でなく諸経費を抑える方向で詰めると人件費ゼロという結論に達したのです。
それだと食えませんから、まずは一般葬の現場作業を信頼に足る既存の葬儀屋に任せ、最小限の利益(100万円で5万円程度)で2名分の人件費を賄いつつ、必ず増える散骨と墓閉じ事業からの利益で各プランの赤字補填をすれば5万円と実現できるはず――、の発想で走り出しました。
当時は美容業の経営者役員報酬があったので葬儀支援は赤字でも構わないと考えられたのが大きいです。
この時点ですでに商売の発想はなく、かといって人助けの発想もなく「プライド」というか「我」というか単なる自己満足と意地だったように思います。
自身の性格?資質にピタッとはまる
暗中模索と紆余曲折を続けた3年後の2011年3月【5万円火葬支援パック完成】すると利用者から「本当に助かりました」の声、子供の頃から自分がした事で喜んでくれる人を見ると嬉しくなる性格ですから内心はヨッシャー!、何十年も忘れていた感覚が蘇りました。
更には相場の4割価格のタイトルから始まり何度となく新聞記事にして貰えたり、当時はNPOでしたから講演会を開催してくれ全国から集まってくれたり、NHKからの取材を受け全国放送してくれたりと想定外の流れの渦に巻き込まれ引けなくなったのも事実です。
と同時に自分の性格というか資質に合う仕事なら、例え儲からなくても嫌に成らないのを知り、仕事が趣味という人はこの感覚なのだろうと知ったようです。
依頼数は想定以上で毎年倍々と増え続けましたから、食える程度の収入が得られ続けたのも、更なる支援内容の前進には大きく影響しています。
気づけば大嫌いな葬儀屋事業と並行するような形で葬儀支援事業があり、それが天職のように感じられたのも18年を迎えられた要因でしょう。
自己満足のほうが大事な年齢?
僕の中での幸せの価値観の中に「金」「物」の占める割合は小さいですから、食って継続できるだけの仕事があり、家族職場の人間関係が良好で余分な神経は使わず済むなら、無借金経営なので別に儲からなくても構わん。それと当支援センターを必要とする家族が喜んでくれる恩恵が漏れなく付いてきます。
我が家は収入の高かった経営者時代より今ほうが関係良好、当時経営してた各美容室の顧客の中で葬儀屋勤務の人達が少なくとも十数名いたと聞かされてますが、その中から社長室に連れてきてくれたのが千明だったのも非常に大きく影響してますし、千明で無かったら葬儀支援はしてなかったでしょう。
他人はあんしんサポート葬儀支援センターを「人助け」と言ってくれますし、先日も従兄から「母親の葬式もだけど利之がいてくれて本当に良かったよ」と涙を浮かべてくれましが、僕や千明の中に人助けをしてる感覚はなく端的に言えば全て自分の為なんです。
超低料金・高品質なら余裕の無い人ほど喜んでくれる。だから『オッシャー!』ってなもんだから自己満足の為が基本、それには誰が見ても絶対儲からない料金設定と誰が見ても違和感の無い葬具を使用し、更に死後手続きの無料アドバイスがあれば鬼に金棒って訳です。
結局のところ自分の人生を謳歌し自己満足する為の手段が葬儀支援、無休・24時間対応と周囲から見ると大変そうに見えるらしいけど天職だから辛い時はあっても嫌にはなりません。ただ1年がアッという間に過ぎちゃうのだけは嫌ですね。
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