だから胡散臭い「解約手数料」

我想う支援日誌
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60年以上の人生、40年以上の仕事人生で葬儀関連業界ほど胡散臭いと感じたことは無く国民の大半は同様に感じているだろうと思う。何処が、何が胡散臭いと感じさせる要因かを業界内外に明示する事で日本建国以来最大の葬式数になる2030年代の団塊世代の終幕期前に健全な業界に成って欲しい。

先日入会相談に来られた方が葬儀社会員の解約と返金を申し出たら、事前支払金20万円のうち戻って来るのは13万円(解約手数料35%)ほどで返金に半年掛かると言われたと聞き、どう考えてもあり得ないから「消費者センターに行く」と業者に伝え、それでも訂正しなければ本当に行くべきと伝えた。

平成27年福岡高裁での互助会解約金裁判で実質敗訴、大阪高裁でも毎月の積立金を自社の口座に振り替える手数料60円および支払額の通知等で年間約14円に留まるとして、いずれも20%ほどの解約手数料は敗訴した経緯があるのに、業界内ではいまだ改善されてない現実があるようだ。

入会時は美味い話ばかりして解約時の事は小さな文字で正確に記載せず、利用時はあーだ、こーだと追加させる設定で、解約すればあり得ない手数料を差し引き、更に半年後というのだから『胡散臭いと言われて当然の事をし続けてる』としか言いようがない。

対象社が信用を無くすのは勝手だが業界全体の信用を無くすのは迷惑と感じてる葬儀屋も多いだろうが、残念ながらそれが今の葬儀業界なら利用者自身が賢くなるしかない。

月々の積み立ては互助会権利が無ければ違法だが、うちでも金のある内に払っておきたいと申し出る人は確かにいて「使えない金は預かりたくない」と伝えるが「安心して過ごせるからどうしても」とお願いされて預かってる会員もいます。

ちなみに当あんしんサポートでは入会時の会員証に以下の記載がしてあります

・ご利用前の退会及び諸事情で必要な方は全額返金いたします
利用者は死後費用の心配を少しでも減らしておきたい、残る家族に極力迷惑を掛けたく無いとの思いから事前に預けるもので金が有り余ってる訳ではありません。しかし病気など諸事情で金が必要になり困ることもあり得ます。だから利用前なら全額返金するのは当然と考える。

・預り金に金利等は一切加算されません
預かった金を運用する事はありません。銀行入金したり、返金なら引出しに行く手間を考えれば多少の費用を頂く権利はあるでしょうが利用者の安心と信用を守るほうが大事です。

・入会金3.000円(内税)はいかなる理由でも返金致しません
入会金3.000円は一度だけ、月々の積立、年会費は無く葬式利用時まで会員権利を有します。入会後は会員情報の入力、保管3か所と管理、情報変更時の修整、会員証の管理、新パンフレット等送付などの費用で使用し数年後にはマイナスです。

預かった金を自己都合だけで裁判で負けたにも関わらず20%、30%の手数料を取り続ける葬儀社を胡散臭いと思わない人はいない。それでも続けるのは葬式をしてやってるとでも思ってるか、葬式は数年、数十年に一度が普通だから取れる時に取れるだけ取る――、とでも考えてるとしか思えないし信用はさほど大事では無いのだろう。いずれにせよ葬儀業界は僕が生きて来た人生観と違うのは間違いなさそうだ。

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