「2」犬の遠吠えでは意味がない

生き方
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講演会に集まってくれる人達の大半は団塊世代、2008年当時の独居老人は400万人ほど、この人達が80代の終幕期を迎える2030年代には倍の800万人に到達しても不思議ではないと発言はしても、対応策がありませんから不安をあおるだけの発言に成り兼ねません。

講演会で遠吠えしてるだけでは大嫌いな評論家と一緒、一銭も掛けず骨壺に納まれる方法は無いだろうか!?と考えたあげく、唯一の方法は国保から支給される葬祭費5万円で骨壺に納まれるプランを創れば良い、当時は消費税3%のデフレ、それでも無謀な発想でした。

完成までの流れは割愛しますが、最終的には3年後の2011年3月完成、但し人件費も含め利益は全く出ませんが当然のこと,すると予想以上の反響で新聞・テレビが取り上げてくれた事と周囲の反応から『間違ってない』と確信を得られ本音人生にかじを切り突き進んできました。

死・葬式について学ぶ

葬儀支援を始めるにあたり、正確な死後処理の知識と僕自身は無信仰者ですから宗教儀式に意味はありませんし『葬式≠宗教儀式』と考えはしましたが、信仰心のある方もいるので最大信仰者数のキリスト教、5番目の仏教、そして日本独自の神道を対象として学びました。

葬儀業界経験ゼロですから、教わる人が無かったのが幸いして、業界の嘘や適当な慣習を身に付ける事無く、正確な知識を吸収できたのは今以って大きな自信になっています。

誹謗中傷

当時は誹謗中所を助長し兼ねないと極力触れませんでしたが「寺住職」「葬儀屋」などからの誹謗中傷は沢山ありましたけど、どうでも良い事なら人は無関心なはず、わざわざ誹謗中傷するのは自分が困るからですから、性格なのでしょうか僕には活力源になりました。

それでも当時は菩提寺の葬式を受けてましたから、僕なりにですけど宗教者には気を遣った文言を書いたり発言もしてましたが、いつか決断の時が来るであろう事は早い段階で気づいてました。

中には当支援センターの葬式と分かると「私が信頼できる葬儀屋を紹介する」と依頼先を変更させる寺も出てきましたので、いよいよ決心する時期と感じた62才の時、すでに年間施行数300件にも届く状況でしたから、施行数を減らす必要に迫られてもいました。

企業化すると葬儀支援はできない

なぜ施行数を減らす必要があったのか? 大半の人達は大きな企業のほうが安くできると思ってるようですが、実際は真逆で会社や組織が大きくなると料金は確実に上がります。分かり易い例で言えば社員数が増えれば給与総額も増えるでしょ!?

人が増えるとは自分の給与を稼げない駄目社員も増えるし、生産性の無い事務系の人も増えますから高額設定をするしかないんです。それをカバーする為に広告宣伝で経費を上回る利益を増やそうとするから、テレビ・ネット広告が盛んになり、利用者が増えれば需要と供給の原理で費用は値上がりします。

ネットの広告宣伝も皆さんが思うより高額で、その費用は全て葬式代に転嫁されますから、利益優先で過当競争の葬儀屋は「安く見せる嘘プラン」「依頼後に高額にする詐欺プラン」のような商法を取るのが葬儀業界、問題なのはそれを悪いと思わない業界だという事です。

企業化の話、全国展開の話を持ってきてくれた法人もありましたが、物価上昇以外でプラン料金が高くなっては葬儀支援でなくなる事から設立5年目には少数精鋭を貫く事になるだろう決心をしました。

ただ小規模支援センターの集合体ならマスメリットは活かせますから、募ろうとした事もあるのですが、事業する根底が違うのでしょう。誰一人として追随した人も無く18年目に突入しました。

また話はずれますが、廃業した葬儀屋、廃業同然のように見える葬儀屋もあるけど、それでも食えてるって事なのでしょうか? だとしたらどれだけ多額の利益が得られる設定なのでしょうか?

実質日本一安いと言われる当支援センターでも14年間は食えているのですから、葬儀屋から支援センターに切り替えて当支援センターと同じことをすれば食えるはずですけど、、、皆さん経営者ですから自分なりのポリシーがあるんでしょうかね。

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