直葬の必須項目

我想う支援日誌
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何度も書いてますが、業界全体が改善しない限り注意喚起として書き続けるしかありませんけど、一度利用した事のある方で再入会してるのに母親を登録しないまま逝去した事から散骨希望の連絡があり、先月末に火葬した母親焼骨の散骨希望でしたが、直葬で利用した葬儀屋への憤りから始まりました。

予想外の終幕で病院は早く葬儀屋を決めてくださいと迫られましたが、母親から何度も登録するよう言われてたのに電話してなかった事からネット検索で直葬依頼する葬儀屋を探したようです。すると大手葬儀社の低価格専門に思わせる葬儀屋が検索のトップに出てきた。

病院から「ここならすぐに来てくれます」と言われたのも同じ葬儀屋だったので依頼、最近群馬県内で立て看板を良くみる大手さ〇み典礼が経営する「タク〇ル」直葬プラン76,000円(税別・通常116,000円)~とあったので、若干追加されても当支援センターとさほど変わらないだろうと思ったらしい。

突然の依頼だから直葬プラン116,000円+税からスタートでしたが、最終請求は約25万円と全国平均より高いので、どんなプラン内容なんだろうとホームページを見ると含まれるのは「棺」「骨壺・位牌」「案内スタッフ」「寝台車」だけという呆れる内容でした。

直葬だけでも絶対に必要な項目一覧

① 逝去場所までのお迎え搬送

・設定距離10km、20km、30kmなど各社設定を超えると追加発生が多い
・死体搬送用のシート

② 安置施設(48時間)

・死亡診断書記載の死亡時刻から24時間以内の火葬は法律で禁止
・自宅安置無料なら問題ない家族もいます

③ ドライアイス又は死体用冷蔵庫

・48時間安置に足りる量のドライアイス等か死体用冷蔵庫保管

④ 6尺棺(180cm前後のひつぎ)

・主流は山型ふた付布棺
・昔は主流だった白木平棺の葬儀屋も結構多いので注意

⑤ 死亡届出代行

・死亡届出できる役所への届出(火葬許可証発行)
・利用する火葬場の火葬予約

⑥ 安置所~火葬場まで棺搬送

・設定距離10km、20km、30kmなど各社設定を超えると追加発生される

⑦ 火葬場の手続きや案内スタッフ

⑧ 骨壺(東日本は箱入り7寸白骨壺)

⑨ お迎え~拾骨までの全人件費

以上の①~⑨までは絶対に必要な項目、言い換えればそれ以外の項目は無くても問題ありません。

高い料金を否定しているのではない

料金が高いのを非難する気はありませんが「骨壺に納まれる内容」だからプランと呼べるのであって、必須9項目のうち4項目しか含まないのに直葬プランとは呼べません。「本プランだけで骨壺には納まれません」とか「不完全プラン」と明記すべきです。

葬式経験が豊富な人などおらず「直葬プラン」とあれば骨壺に納まる内容だと思って当然、その無知さを利用して低価格に思わせる表記で釣り上げ、追加、追加で高額にするのは詐欺と言われて当然です。

まともな業界であれば利用者に対するモラルがあって当然、商人に大事なのは「金」でなく「信用」「思いやり」だと5才から英才教育された僕からすると「詐欺」でしかなく、業界全体が騙す事に抵抗のない思考だから葬儀屋が嫌いだし、葬儀屋と思われたくないと公言し続けてるんです。

普段の生活の中で追加必須の項目や金額が明記されてない事ってありますか? そんな所で買ったり、食べたりしますか? 葬儀屋経営者、勤務してる人も客の立場なら絶対に納得しないはず、なぜ消費者センターや消費者庁は黙ってるのでしょうか!? 「嘘」をつかなければ良いだけの事です。

僕と同様の発想で事業している葬儀屋さんもおられるはず、18年前に公言した葬式数のピークとなるであろう2035年に向けて葬儀業界のモラルは改善程度でなく革命的大手術が必要です。

思い起こせば葬儀屋と寺の横暴で傲慢な思考に腹を立て、葬儀屋との違いを明確にする名称として「葬儀支援センター」という国内で初めての名称を創り、且つ17年間全く変わらない姿勢で支援を続けているのですが、相も変わらず胡散臭い業界ですから力量不足を痛感します。

最近では県内葬儀屋が「葬儀支援センター」の名前を真似て使用しており、支払い後も家族が納得してるなら問題ありませんが、あんしんサポート葬儀支援センターとは全く違う趣旨と実体の葬儀屋であると理解した上で後悔しないよう利用して欲しいと思ってます。

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