仕事にせよ、家庭生活にせよ、そうそう思ったように進まないのが世の常、例えばうちの奥さんは優しいし、面倒見も良いし、余分な口も利かないし、良妻の部類だと思うけど『整理整頓が苦手』『特価品をやたら買ってきて溜め込む』という難点があります。
整理整頓が苦手なのは母親譲りだなぁ、と思えるので結婚する前から分かってたはず、その上で婚姻を判断したのは僕自身なので僕にも責任はあるだろう。
安い物を買ってくるのは多分、仕事、仕事で家庭と育児を任せっきりにしてきたから、寂しさの解消として買物依存のようになったのだろうから、いくら仕事優先とはいえ僕の責任、一度指摘した事があるけど「自分でも分かってるけど駄目なんだ」と泣かれたので、その後は指摘してません。
家庭内の小さな事でさえ想定や予想と違ったり儘ならない事はいくらでもある訳で、自分で解決できる事なら解決すれば良いけど、口先だけなら言わないほうが無難、家庭内は和気あいあいじゃないと家族全員が辛い思いをするのだから、まずは「和」を最優先すべきと思ってる。
その点は家庭も職場も同様、自分に足らない点は誰かがカバーしてくれているのだから、相手や周囲の足らない点は自分がカバーすれば、和やかで落ち着ける家庭になったり、和気あいあいとした職場になるわけで、何が最優先事項か自分の中で明確にした言動をすればいい。
葬儀支援もそうでした
葬儀支援を始める時1回の施行で1万円の利益でも毎日なら月30万円、2人だから1人15万円、家族葬や一般葬もあるだろうから1回2万円の収入なら1人30万円だから食えるじゃん。
何の知識もない「ど」素人の安易な発想で踏み切ったけど、実際は毎日1件の依頼、、なんて事はなく1日5件の依頼もあれば、一週間何もないにも普通だから2人で年間300施行は身体がもたない。
初年度3件から始まって7年間倍々ゲームで200件を超え8年目が270件、すでに62才の身体は悲鳴を上げておりましたから1日1施行なら+100件は到底無理だし、増員すると担当者毎で支援レベルに差がでるのは、各葬儀屋の実態と葬儀支援を目指してくれた人達から学んだ。
規模を拡大するとマニュアル化しなければ質は確実に下がる。しかし、あんしんサポートの支援内容は多岐に渡る知識と、家族毎の諸条件を加味した上での即決が必須だからマニュアルでは不可能、なら2人で頑張り続けるほうが目指す支援活動になると拡大路線は捨てました。
その意味では当初の想定や予測は大きく外れましたが、基本理念は変わりませんし『対象者の実態と本音を知り』我々は『何を優先すべきか』の具体的な目標が見えた時点でハンドルをを切り続けた17年です。
当初は想定もしなかった最大障害は高額な布施を要求する『菩提寺』、葬式に菩提寺が絡む限り対象者家族の生活が守れ、死後費用の心配をせず生きられる時代は到来しないと分かった時点から、どのタイミングで菩提寺の葬式を排除するか10年ほど模索しました。
清水の舞台から飛び降りる
日本中探しても菩提寺の葬式は受けないと公言するのは「あんしんサポート葬儀支援センター」ただ1つ、全葬式の90%が仏教式と言われるのだから当然でしょうが『誰もが死後費用の心配をする事なく生きられる世の中を目指す』が理念でから、理念を貫くには菩提寺の排除は必要不可欠でした。
一歩間違えば閉鎖も覚悟の判断、されど避けては通れない支援街道、この結論に至ったのは設立以前の予想や想定が全く違うものであり、当支援センター理念は絶対に間違ってない確信があったから、大事なのは言ったから続けるでなく、最善やベターが見えたら迅速に切り替えられる柔軟な判断と決断です。
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