⑲遺骨について

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》粉骨で少量持つのがベスト

遺骨(焼骨)についてキリスト教系では執着が無いと言うか、火葬する事自体好まれませんが故人がこの世に残した最後の肉体の一部は確かです。

遺骨を粉にしてペンダントのロケットに入れたり、小さな容器や財布に入れて持ち歩きたい人の感覚は愛する人であるなら理解できます。

『お守り』のようなものでしょう。根拠や証明できなくても自分を守ってくれたり、いつも一緒にいられる感が安心に繋がるのも理解できる。

或いは自宅の居間で手元供養していつも近くにいてくれる安心感に繋がることもあるでしょう。

しかし墓の中に入れっ放しで時々墓参りに行くのは『⑯ 墓は何の為にある!?』以外は理解に苦しむ。

だとしたら遺骨は粉骨にして少量を自宅に置いたり、身に着けておくべきものではないだろうか。

少量の粉骨なら――、
・いつでも持ち歩ける
・身に着けている事もできる
・ゆかりの場所に少量撒ける
・親の墓にも少量撒ける
・最後は自分と一緒に散骨して貰う

故人を忘れない事は大事だけど故人に縛られてはいけません。その意味でも少量は持っても後は思い出やゆかりの場所、或いは行きたかった場所に撒く事です。

やがては全て撒き終えて何も無くなる訳ですが、その時期は自分次第の感覚で行えば良いと思う。

1年で吹っ切れる人もいれば10年掛かる人もいるでしょうが期間をとやかくいう気はありません。

何年であろうといつか卒業できれば良いと思う。

その間、あなたが故人に対する温かい心を忘れず、かといって縛られる事なく自分の人生の中で良き思い出となるなら全く問題ない。

慣習だからと墓の中に骨壺を入れるだけが方法ではない。

大切な人の遺骨なら自分なりに納得できる方法を取るべきだろう。あとは自分の考え方を後押ししてくれる存在を見つけておくことです。