『葬儀支援とは葬式施行する事だけにあらず』
結論から言うと15年間、家族目線だけを追いかけた結果『死後の心配を一切せず穏やかな心で生きられるようする』事が葬儀支援だと分った。
終幕前から『いくら残せば迷惑を掛けず死ねるだろう』と心配をしながら余生を過ごす老人は多く、家族は『対象者の死後にいくら掛かるだろう』と医療と死後費用の板挟みの中で不安な日々を過ごす人達も多く、家族や対象者を見てると低料金の葬式施行だけしても自己満足でしかないと分ってくる。下記4項目全てに対応して初めて葬儀支援の完成に近づくと利用会員から肌で教えられた。
『余生・余命をどう生きて、何をすべきか』
高額な費用が掛かる葬式が当り前の日本、逝去後の葬式費用を心配しながらの生活、食費を抑え、医療費を削るなど本末転倒、針の筵のような心境で過ごす人も多い。また大事なのは死後でなく存命中に永遠の別れを受け入れる事、後悔の念を少しでも減らしたいなら死後でなく、生前の言動が全てを決める事を始め何処でもしてくれない生前しておくべき事のアドバイスは大きい。
『終幕直後は亡骸と焼骨の処理』
死後、お祭りのように騒ぐ意味が分らない。死後は深い親交のあった人達で温かく送ってあげる事しかできず、信仰があれば信仰に沿い、無信仰ならお別れと火葬で良い、無信仰者が特定宗教儀式を行う事自体が滑稽でさえあると知るべきです。キリスト教信者が仏教の葬式をする事は絶対に無く、逆もあり得ないのは理解できるだろう。ちなみに無信仰者の貴方はキリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教の葬式をして欲しいですか? ならば宗教無信仰者が仏教の葬式が不自然なのも理解できるのでは?
『個々に違う死後手続き』
人が死ぬと『葬祭費』『年金』『相続』『生命保険』『不動産名義変更』『自動車・携帯』等々、個人差はありますが、様々な手続きが必要だけど全てを一か所でアドバイスしてくれる所はない。又、個々の家族の状態や事情に合わせたアドバイスが出来る葬儀屋もありません。
『残る家族の生活と故人への思い』
葬式後は残る家族の生活が始まるわけで後の生活に支障が出ない葬式が最優先した上で温かく送ること、ただ『盆休暇』のある会社が多く新盆、盆法要と考えても宗教者の無い火葬式を行った家族、当方紹介の宗教者で行った葬式は他で対応して貰えません。故に盆法要、各年忌法要がしたい家族の希望に応える必要があります。さらに少子化も含め墓を持たない家族、墓閉じした家族に専用の散骨場、専用の永代供養墓も必要となります。
以上4項目全てを実現するには高額な布施を要求し様々な場面でも高額な寄付を請求する菩提寺の存在は目指す余裕の無い家族の生活を守る葬儀支援は成し得ません。まずは順序立ってひとつひとつの目標達成に全力投球し、全て完成した時点で菩提寺対策をしようと歩んだ10年間でした。
『葬儀屋が逆立しても不可能な各葬式プラン設定』(税別表記)
最初の目標である葬儀支援として必要な葬式プランは『火葬だけの葬式』『火葬+遺骨処理』『家族葬』の三種、葬儀支援を必要とする家族は一般葬の選択をしないと分った事によるもので、更に遺骨処理と供養として『自社散骨場』と『自社永代供養墓』、但し絶対条件として『例え日本一の超低料金でも一般葬儀社同等以上の高品質である事』『全ての単価と追加条件と詳細まで明確に表記』を大前提で完成したのが下記の各プランです。
『69,000円 直葬プラン』火葬だけのお葬式
》葬儀屋の現状は最終価格10万円ほどが最低価格となってるようです
『100,000円 ぱっく60プラン』直葬プラン+永代供養散骨プラン
》自社散骨場を持つ葬儀屋は殆どなく当方限定プランのようです
『150,000円 家族葬プラン』読経・居士大姉戒名も含みます
》100万円(葬儀屋50万円、寺50万円)が最低価格で大手は200万円も普通です
『永代供養散骨プラン』遺骨は家族の事情と思いで選ぶ三者択一
》日本で初めてのシステムの限定プラン、他社が同価は不可能です
『全使用品は誰もが違和感の無い高品質限定』(一例のみ表記)
『直葬も含め全て豪華な祭壇前での納棺・盆法要』
『死体管理、家族が必要とする生前死後手続知識の習得』
『葬儀支援を実行する為に必要な知識例』
・最少使用料で効率良く冷却させ無駄なドライアイス追加をさせない知識
・夏場や高温の部屋安置でも脳の腐敗防止で顔を黒ずませない知識
・口閉じ、入歯、病院処置不足、目閉じ、うっ血、黄疸等の対処知識
・腐敗臭が出てる場合の対処知識など死体毎に的確な対処ができる知識
・遺言書・生命保険・預貯金(暗証番号)など存命中にしておくべき知識
・葬祭費・年金・法定相続人など逝去直後のアドバイスに必要な知識
・不動産登記・墓・名義変更各種など死後手続きで必要な知識
葬儀支援に必要な葬式プランと上記の知識やスキルがあれば目指す葬儀支援の実現に近づく、これが設立から5年目の目標、初期目標『5万円火葬支援パック』の完成に3年ですから、設立から6年目には『葬儀支援とはなんぞや』の明確な目標に向けて走り出してた事になります。
『最後の関門は菩提寺の排除でした』
設立前を含め15年間全くブレる事なく、意気消沈する事もなく、挫折もなく、後悔もなく、欲に溺れる事もなく目指す葬儀支援一直線に進んできた最後が、一般葬儀社の直葬価格で可能な家族葬、それも読経戒名付きというあり得ない究極の目標でした。『15万円家族葬プラン(読経・居士大姉付)』の実現に向けて動き出すと最後は『葬儀支援の道を貫き通すか』或いは『妥協して安泰な道を選択か』の岐路が見えましたが、元々葬儀屋は嫌いですから『葬儀支援を貫く』と悩むことはありませんでした。
15万円家族葬は僧侶謝礼5万円(読経、居士大姉戒名付)が全ての国民が納得して支払える価値観の謝礼額と考えましたが、群馬県の布施相場40万円~80万円ですから仏教界の価値観とは10倍もの差があり結論は『仏教界の価値観が高過ぎると思えば利用しなければ良い』だけの事、会員家族の菩提寺の大半は5万円では引き受けてくれません。しかし、それは金が無ければ供養は出来ないと寺が言ってるのですから、余裕の無い家族を対象としてる葬儀支援センターの立場としては納得できません。だから菩提寺の行う葬式依頼は受けませんが結論でした。
『誰でも死後費用の心配をせずに生きられる世の中にしたい』行政が行えば税金で可能、されど民間が実現させるには助成金等が一切無い現実では、最低人数で、365日無休で、24時間対応しても難しいのですから、高額な布施を要求する菩提寺は葬儀支援の主旨に反する存在でしかありません。極論を言うなら「読経して戒名つけると何か良い事があるのですか? それが50万円もの価値があるのですか?」「残る家族の生活より大事なものですか?」それを納得させられますか?ってことなんです。過去1軒だけ布施5万円の寺の葬式を受けました。
最終的に3年の猶予期間を経て2020年1月1日から完全徹底しています。数百軒の退会があるだろうとの予測は外れ退会は100軒にも満たないと報告を受けてますが、葬儀支援センターとしての立ち位置と姿勢はより明確になり精神的にも楽になりました。
次回、おまけの章『最後に――、』
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