幸せ術「相手の希望と合致させる №4」

生き方
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幸せになるすべの結論は『自分の希望と相手の希望と合致させる事』ではないかと思う。

夫婦・家族・同僚・友人・顧客、人は常に他者と共存し他者がいるから喜怒哀楽が生まれ、その中の「喜」と「楽」が多ければ幸せな人生になるので対人関係はとても大きな部分です。

先日個人的な問題で1つの例がありましたのでお伝えすると、我が家には墓が2か所あり1か所は曾祖父祖が建墓した寺墓、もう1つは武井家の墓に入りたくない母親が建墓した寺墓です。

母親が建墓した墓は母親が逝去した時点で墓閉じするつもりでしたが、妹が自分で墓守すると言うので「なら俺は一切関わらないぞ」と明言して関知しておらず、もう1つは12名納骨してあり祖父母は僕も一緒だけど、更に両親・妹・嫁さんの6人が入ってる従兄が墓守してます。

従兄は家族がおらず祭祀継承さいしけいしょうの民法からすれば法定相続人である従兄の弟が継承するのが基本ですが、愚図なのと金も無いそうで僕に墓守して欲しかったのでしょうが、僕は無信仰者・墓無用論者ですから、墓守して欲しいと言いずらく、僕からは墓閉じしたほうが良いぞと言われてるので尚更でしょう。

僕が現役のうちなら手続きや費用面でも援助できますので墓閉じの話しになると「そうだよな、、」と言いつつグズグズしてるうちに彼は77才となり身体的にも老化し歩行も普通ではない状態です。

滅多に逢えませんが、時たま近くに行く事があったので食事をしながら8時間も歓談する中で、結婚して1年半の時交通事故で亡くなった嫁さんの話が出ましたが、50年以上前の話をしながら涙を流すほどでしたから、彼が独身を貫いた心境も理解できました。

嫁さんと母親思いの彼は2人の遺骨を処分するのが嫌なのが分かったのと、小脳が縮小する難病らしく歩行に支障があるのもそのせいだと言いましたのでひとつの提案をしました。

「2人遺骨を墓から出して粉骨にしてあげるから、自宅で手元供養が良いんじゃねぇか? 自分が死んだら一緒に全部散骨すれば良くねぇ? 墓参りはいつか必ず出来なくなるし、意識はハッキリしてるのに身体が動かないから墓参できないって悔しいでしょ?」

「えっ、そんな事できるの?」
「うん、できるよ。手元供養なら行政の改葬かいそう許可も要らねぇしな」

諸手続きして墓から出して完全乾燥に入ってますが、粉骨にしたら持って行き彼の好きな容器に入れて居間に置くよう伝えであるので、これからは晩酌時に食卓に置いたり、出掛ける時は持って行けますから、独居老人の彼には楽しみが1つ増えることでしょう。

これで彼の中にあった墓閉じに踏み切れない最大の障壁が亡くなり、近々墓閉じを実行する事になるでしょうから、僕の祖父母の遺骨もあるのでひと段落できます。

改葬とは別の墓に遺骨を引越しする事、遺骨を管理する所だけでなく墓所を管轄する行政の許可も必要ですが『散骨』と『手元供養』は改葬には当たらないので行政の許可は必要ありません
相手の希望を叶える事が自分の課題も解決

この話は特別なものでなく何処にでもあり、事業や商売を経営したり、勤務してる人ならいくらでも経験しているはずですが如何ですか?

これこそが『我が店は客の為にあり』の真骨頂、分かり易いケースで言うと、3人で生活してる人からするとさけの切り身が2切れ入りのパックは、1切れ足らないか1切れ多い事になりますが、1切れパックが一緒に置いてあれば3切れ購入できるから売れるでしょ!?

『鮭にしようかなぁ』と思ってた人を逃がさずに済み、店にすれば結果オーライ、自分の商売を繁盛させるか閑古鳥を泣かせるかは全て店の発想次第って事です。

今回のケースで言えば、従兄は喜んでくれ僕は墓閉じの話しが大きく前進するから一挙両得、誰も嫌な思いをせず関係は更に良好になるから人生も幸せ、これも幸せな人生を生きるすべだと思う。

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