著書には今は行ってない事、今更言っても仕方のない事もあったり、時系列が前後してる内容もありましたので、省いたり、変更しながら一文字一文字打ち込みました。
巻末「あとがき」に平成23(2011)年6月の記載、設立から丁度3年後、東日本大震災の3か月後の執筆だった事、12万文字を5日間で書き上げるくらいの集中力はあったようで、コーヒーを入れて机に置くと「ありがとう」と言うらしいのですが、後で「あれ冷めたコーヒーがある」と言ってたそうです。
裏表紙には座右の銘『人は執着を捨てれば楽に生きられる』と「人は誰でも 生まれた瞬間から自分の終幕に向かって歩み これを人生と呼ぶが 苦しさや悲しさ辛さも含めて 己が人生精一杯楽しむこと これ最大の目的なり」と書いてあり、これも僕自身の言葉です。
あんしん館の話しは全く出て来ませんので「あれ?」と思い確認すると、あんしん館開設は1年半後の2012年11月1日、NHK全国放送は2年後の2013年6月でした。
騒がれたのはNHK全国放送後だと思い込んでいましたが、NPO全国規模の静岡での大会と千葉県2市の市会議員さんによる都内での単独講演会によるものと県内各地で依頼された講演会だったようです。
経営指導経験が役に立つ
起業する前は美容室の経営指導をしており、数名から100名ほどを対象で60分~120分ほどの講演会を数百回はしてた事で、50代以下は10分に1度、60才以上は5分に1度は笑いを入れないと集中力が続かない事を経験則から学んでいたのが役に立ちました。
僕自身は意識してませんが、千明に言わせると「綾小路きみまろ」さんのようだと言われるのは、その場にいる人達を話に巻き込み、貶したり、落としたりするのが手っ取り早いから、ただ『間』を間違えると怒りになる可能性がある話法なのでお勧めはしません。
この話法は葬儀支援を行う今も同様、法律、家族関係、煩雑な手続き等、小難しい話題ですから、ちょこ、ちょこ笑いを入れないと集中力が途切れる人も出てくるのと、何度も時間は取れませんから1度で済ませる為のテクニックでもあります。
だから施行した家族は話の大好きな小父さんと思うでしょうが実際は違います。事務所に座っている時は殆ど話しはしませんし半日以上黙ってるのは普通、相談・アドバイス・葬式中はスイッチが入る。
様々な感情が蘇る
NPO法人設立の4年後、二足の草鞋を履いたままの活動は無理と、20年続けた美容業の松風オフィス株式会社は閉鎖、退職金代わりとして全て無償譲渡の決断、2011年12月、翌年8月に退去の旨を家主に伝えたが、担当者が飛んできて「借り続けて欲しい」と懇願される。
美容室から、あんしん館への内装工事(50坪全面改装)は1千万円では無理だと思うけど、僕が支払ったのは『※121万円税込』だけ、この担当者が今は社長ですから、彼の存在が無ければ、あんしんサポートの存続は難しかったかもしれません。
※1 21万円の内訳は依頼し忘れた「式場祭壇棚」と「バックヤードシャワールーム」の追加設置費用、但し5年間だけ家賃を月額5万円上乗せ(5年間でも300万円に過ぎません)5年経過後は退去しても改葬費用は一切掛からない契約、当時は全く食えず、計算できない挑戦の為「要らない」と言い続けた僕にしつこく食い下がってくれた部長でした。
美容業を譲渡された社員は安い物件への移転を希望した事もありレンタルを続けた訳ですが、その結果として前橋斎場から車で1分という至近距離に、あんしん館が設置できるなど全ての流れが結果オーライ、2025年の今も、あんしんサポート葬儀支援センターは周囲の人達に支えられながら存続し続けてます。
設立前は5万円火葬支援パックの話しをすると「それが本当なら助かるけど無理でしょ」と言われ、千明の知り合いは「千明さんは絶対に騙されてるよ」と言ってた人達が多かった事から、あえて氏名だけでなく顔写真も公開と続けた経緯があります。
5万円火葬支援パック完成前は何も言われませんでしたが、完成すると誹謗中傷され「絶対に嘘だ」「集金時に加算される」中には「美容室で失敗してNPOの助成金で食っている」など結構、笑える誹謗中傷もありましたが『ようは俺が怖いのね、、』と思え活力剤のようなものでした。
また「僕は名前だけでなく顔写真も掲載してますから、あなたも何処の誰かくらいは公言するのが筋、双方の言い分を文字にして掲載すれば、読者が評価してくれますし、名無しのゴンベと話すつもりはありません」と送信してましたが返信は一度もありませんでした。
自信が無いから対象者に聞き応える
2008年当時、22年後の2030年代は団塊世代が80代の終幕期になると、今の葬式や墓では問題になるとの想定から、具体的な方法を創造し実現させる発想が間違って無かったのは、対象となる人達から本音を聞かせて貰った上で目標を決めてきたからです。
老人世帯が増え、配偶者が終幕を迎えれば独居老人が増え、個人事業をしてきた人達は少額年金生活、対象となる人達の実態と本音を聞けば2030年までにしておくべき事は明らかです。
戦争やコロナのような突発性の問題で無い限り、諸事情は突然起こるわけでなく前段や前提があるもの、あんしんサポート葬儀支援センターの支援内容は全て対象者に教えられた事なのです。
日々是好日 ・今日を生きる
ブログにも書いてますが70代を迎え『今を生きる』と考えてます。50才までは明日に向けた今を生きるべきと思いますが、60才以降から始まり70代は過去や未来でなく『目が覚めたら新たな今日を精一杯生きて楽しむ』という日々を生きるべきだと思う。
人生を振り返れば晴れ、雨、嵐、強風、平穏など様々な時があり、こうして今生きてることが幸せ、僕で言えば夜中に起こされ、徹夜になり、胃癌になり、糖尿病になり、脂肪肝でも、普通に生きていられ、もっと言えば他人様に必要とされる今の僕は幸せだと思う。
借金もなく、むかくつ住職と逢う必要もなく、横柄な利用者もおらず、残る家族の生活が守れる葬式を会員家族と一緒に考えたり、笑ったり、しながら送る日々、人生終わり良ければ全て良し――、です。
よく後継者のことを聞かれますが、どんな企業でも希望は言えても、それが現実と成るかは別問題、僕が死んでも千明がいるうちは人手があれば継続可能でしょうが、その後は『あんしんサポートを続けたいと思う人が現れば存続、現れなければ閉鎖するだけ』これは企業の大小問わず共通点です。
将来・未来は1分後の事でさえ誰にも分からないのは事業も同じ、あえて言うなら病気入院せず、あんしんサポート葬儀支援センターの仕事を続け『生涯現役』の終幕を迎えられたら仕事面は悔い無しです。
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