我が家の墓閉じ完了「ホッ」

生き方
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あんしんサポート葬儀支援センターを設立した2008年6月の時点から墓閉じの急増は必至と考え、翌年2009年には散骨場を取得、2010年に散骨業務開始したのは確信ある2つの理由からです。

① 少子化によるし墓閉じの増加は必然、墓から出た遺骨の低料金処理が必須となる
② 高額な布施、寄付を当然の如く請求する菩提寺からの離檀希望者は確実に増える

少子化による墓閉じは葬儀業界にいれば余程のボンクラでも無ければ理解できたはず、弱者の味方だと思っていた住職の多くが檀家を喰いものにするような現実を知り確実に寺離れは増えるのは明白。

問題は墓閉じを依頼する石屋さんの費用が非常に不明確で胡散臭い事と、墓閉じ後に出る5つの課題の具体的な対処方法が明示できなければ走り出す事はできません。

「1」墓閉じに掛かる全費用を事前に明確にする必要がある(工事中の追加値上げもある)
  ・墓撤去と更地戻しの正確な費用を事前に見積もる
  ・墓から出した遺骨の正確な処理費用を事前に見積もる
  ・上記費用で問題無ければ菩提寺に墓閉じの旨を告げる
  ・閉眼読経の費用を菩提寺に確認する

「2」墓から出した遺骨を低料金で処理できるシステムが必須
  ・法律の束縛を受けず改葬許可不要の散骨が最善と考えた
  ・但し海は漁師の生活の場である事から風評の恐れがあり不適切
  ・土に還るの思想がある日本では山林散骨がベストと考えた
  ※数年後に非常識な家族がいて自社永代供養墓建立に至る

「3」超高齢化社会な於いて墓参りに行けない老人が確実に増える
  ・老いて運転できなくなれば墓参りは簡単ではありません
  ・墓には祭祀継承の民法があり存続・墓閉じいずれかが必要

「4」手を合わせる対象となる遺骨が無くなる
  ・散骨は粉骨にする為、少量を手元で供養すれば解決する
  ・粉骨なら故人の両親の墓や好きな場所に撒いたり出掛ける時は持って行ける
  ・最後は自身の焼骨と一緒に散骨すれば究極の断捨離、誰にも迷惑かけない

「5」墓の無い人達への火葬+遺骨処理プランの作成も絶対条件
  ・「直葬」+「山林自然散骨」プランを作成すれば解決する
  ・税込11万円ぱっく60と独居老人急増から税込12万円完全委託プラン設置

幸いにも設立初年度に当方で葬式された家族から、相続した山林を無償で使ってくださいとの申し入れがあり、有難く使わせて頂き数年後に購入、10年掛けて名義変更、現在は「あんしんサポート合同会社」の資産として計上されております。

なぜ墓閉じまで始めたか?

あんしんサポートは葬式費用の安さばかりが強調されますが、実際に利用した家族なら分かるように各家族毎に異なるベストと思われるアドバイスがメインです。

あんしんサポート葬儀支援センターの主目的は『残された家族の生活が守れる葬式を含む「終幕」対応』ですから『超低料金で我が家の財布事情で無理なく賄える葬式を創り出す』が実現出来れば半分は解決、問題は家族毎に異なる死後に発生する課題へのアドバイスでした。

17年前は「死」にまつわる法律は全く知りませんから、安置後の家族と我が家に必要な死後手続きは何があるのか、どんな法律があるのかと膝を突き合わせて相談、持ち帰っては法律を調べた上で最善の方法をアドバイし続け17年が経った今、あらゆる方面の法律に詳しくなった。

あんしん館にて納棺安置後の最終打ち合わせは、例え夜中や早朝でも朝を待たず行うのは、法律も知らない家族が先走ったり、周囲からの適当な言葉で不利益が発生するのを避ける為と、例え数千円でも費用を抑えてあげたいと思うからです。

事前に当方パンフレットをしっかり確認すれば掛かる費用は全て分かる内容で印刷されてますので、葬式内容の打合せは5分もあれば充分、状況により追加発生する時は内容と最終支払い料金も明示します。

しかし死後手続き等の話題になると大半の家族は初めての事で何も分かりませんので、家族構成の確認から始まるアドバイス2時間は当たり前、家族によっては4時間掛かる事も珍しくなく、その家族にとってベストと思われる具体的なアドバイスの時間は全て無料です。

我が家の墓閉じ完了

この2か月ほどは従兄と何度か逢って相談を続けてきましたが、昨日散骨完了して武井家の墓閉じも全て完了した事でひとつ肩の荷がおりました。寺墓なので閉眼読経は従兄が立ち合い涙が流れたそうですが、これで我々に終幕が近づいた時も先祖の遺骨に対する不安を持たずに過ごせます。

従兄の母親と嫁さんだけは粉骨にした一部をジップロックに入れて渡したので自宅で手元供養、僕の息子と娘に子供はおらず、従兄も独り身ですから我々の代で解決しておこうと相談してきたものです。

将来を見据え出来れば収入がある現役中の墓閉じを勧めますが、葬式だけでなく、生前でなければできない死後手続き対応もあり、今回の従兄のように墓閉じでも各家族毎に最善と思われる方法論を無料でアドバイスするのも葬儀支援センターを名乗る上での使命です。

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